来季に向け、各球団はさまざまな動きを見せているが、特に埼玉西武ライオンズにとっては厳しい状況が予想されている
今季成績は5位に終わり、これで3年連続のBクラスに沈むこととなった
特に問題視されているのはエースの今井達也選手と先発ローテーションの中心である高橋光成選手が、今オフにアメリカメジャーリーグ挑戦の意向を示している点だ
彼らの移籍が現実となれば、チームの戦力が大幅に低下するのは避けられない
ドラフト会議での成果
10月23日に行われたドラフト会議では、西武は強打の捕手・小島大河（明治大学）の獲得に成功したさらに、即戦力の左腕・岩城颯空（中央大学）、俊足で打撃に定評のある外野手・秋山俊（中京大学）、160キロ台の直球が魅力の堀越啓太（東北福祉大学）を指名し、期待の若手を獲得した
しかし、選手層の強化が進む一方で、エース選手のメジャー移籍の吹き荒れる風は、再建の道を困難にさせている
監督の指導方法に対する疑問
西口文也監督の就任1年目のシーズン成績は5位、借金は14特に7月は5勝16敗1分と深刻な失速を見せた
その背景には、監督と選手間の溝が指摘される
このシーズン中に監督が若手選手に新たな打撃法を指導したが、選手がうまく行かず元の打ち方に戻したいと伝えたところ、即座にファーム（二軍）に降格されたという
この一件が選手間に広まり、「監督の指示に従わなければ起用されなくなる」というムードが生まれ、チーム全体が萎縮してしまったとの見方がある
専門家の意見
一般的に、投手出身の監督が野手に対して指導を行うことは少なく、打撃に関しては通常、打撃コーチが担当するしかし、窮余の一策として監督が打撃アドバイスを行うこと自体は間違ってはいない
重要なのは、選手がそのアドバイスでうまくいかなかった場合にどのように対応するかである
選手の限界を理解し、フィードバックに耳を傾けることが、信頼関係を築く上で不可欠だと考えられている
西武ライオンズは今シーズン、監督と選手の関係を巡って問題を抱えています。特に新監督の指導法に対する疑問が多く、選手が思うように結果を出せず、萎縮してしまう事態が起こっています。しかし、監督の意図も理解できる部分があり、今後のチーム作りにどう反映されるかが注目されます。
キーワード解説
- エースとは？エースとは、野球チームの先発投手の中で最も優れた実績を持つ投手のことを指します。チームの勝利に大きく貢献する存在です。
- ドラフトとは？ドラフトとは、プロ野球のチームが大学や高等学校から選手を獲得するための制度であり、選手のパフォーマンスやチームのニーズに基づき選ばれます。
- ポスティングシステムとは？ポスティングシステムとは、メジャーリーグを目指す選手が所属するチームに対して、他の球団と交渉をするための権利を与える制度です。
