阪神タイガース、阪神大震災から30年を迎え犠牲者に黙祷

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阪神大震災から30年となる2025年1月17日、プロ野球チームの阪神タイガースは、兵庫県西宮市にある2軍施設、鳴尾浜球場で自主トレーニング中の選手たちとスタッフ約60人が集まり、練習開始前に約1分間の黙祷(もくとう)を捧げました

この行動は、震災の犠牲者を悼むための毎年の恒例行事として行われています

鳴尾浜球場は1994年に竣工(しゅんこう)し、グラウンド、室内練習場、寮が併設された設備の整ったトレーニング拠点でした

しかし、1995年1月17日、震災に見舞われ、グラウンドには亀裂が入り、液状化現象が発生するなど重大な被害を受けました

当時、新人選手として入寮していた北川博敏2軍打撃チーフコーチは、黙祷に参列した際、「手をついて(体を)必死におさえていた

部屋の窓から見える高速道路の明かりが、一瞬にしてバチンと切れた

怖くて動けなかった」と震災当時の恐怖を振り返りました

選手たちは毎年、この場所で黙祷を続けてきましたが、3月には兵庫県尼崎市に新たな2軍施設が完成するため、鳴尾浜球場での黙祷は今回が最後となります

阪神タイガースの粟井一夫球団社長は「30年の節目

様々なことを思い返し、より深く考える機会でもあった」と述べ、今後も移転先の尼崎で追悼の意義を伝えていくことの重要性を強調しました

阪神タイガースが阪神大震災から30年を迎え、犠牲者に黙祷を捧げたことは、非常に意味深い行動です。年々、震災の記憶が薄れる中、このような儀式を行うことで新しい世代に震災の重みを伝えていくことが大切です。選手たちの震災を振り返る姿勢も印象的で、過去を忘れずに前に進む力強さを感じます。
キーワード解説

  • 黙祷とは?:黙祷とは、亡くなった人を思い、自分の心の中で祈る行為のことです。特に、災害や事件によって犠牲になった人々に心を寄せる時に行われます。
  • 震災とは?:震災とは、大地震によって引き起こされる被害のことを指します。地震によって建物が崩れたり、人的な被害が出たりすることが多いです。
  • 液状化とは?:液状化とは、地震時に地面が震え、土が水に浮かぶようになる現象です。この現象により、建物が傾いたり、崩れたりすることがあります。

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