西山秀二氏、トレードでの移籍の裏側とその影響を語る

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元プロ野球選手であり現在は野球評論家として活躍する西山秀二さん(58)は、南海(現ソフトバンク)、広島、巨人という3つの球団で20年間の選手生活を送った

1985年度のドラフト4位で上宮高から南海に入団した西山氏は、1987年のシーズン途中で広島にトレード移籍することとなった

一般的に選手のトレードはチームの戦力強化や選手育成を目的として行われるが、この移籍は西山氏にとってどのような意味を持っていたのか、彼自身の言葉で振り返る

トレードの経緯

広島には、内野手森脇浩司選手と永田利則選手とのトレードで移籍した

移籍は1987年の5月に決定したものの、実はその約2週間前に西山氏はトレードの可能性について知らされていた

「南海から巨人か広島に行くことになるかもしれない」と言われた西山氏は、未来の新たな環境に胸を躍らせていた

入団からわずか1年5ヶ月での移籍は異例とされ、南海の編成担当幹部は西山氏の両親に謝罪し、彼自身も当時の監督に謝られたエピソードでは、このトレードがいかにデリケートな問題であったかが伺える

新天地での挑戦

広島移籍後、西山氏は様々なポジションでプレーすることとなる

怪我による右ひじ痛に見舞われたことで、捕手から内野手としても活躍

特にショートとしての練習は、彼の野球選手としての適応能力を引き立てた

元2軍監督の柴田猛氏の指導を受け、厳しいトレーニングにも耐えながら、ウエスタン・リーグでは「1番ショート」として起用され、結果を出すことができた

トレードの影響

西山氏は、「トレードがなければ捕手を続けていなかったかもしれない」と語っており、この移籍によって自身のキャリアが大きく変わったことを明言している

もしトレードがなかった場合、どのような人生を歩んでいたのだろうか

彼自身もその可能性を考えるとつい笑みがこぼれるという

プロフィール

西山秀二
1967年7月7日生まれ

大阪府出身

1985年ドラフト4位で南海に入団

1987年に広島にトレード移籍後、1993年には正捕手となり、94年と96年にはベストナイン及びゴールデングラブ賞を受賞

2005年に巨人に移籍し、その年引退

通算1216試合、打率.242、50本塁打、36盗塁を記録

巨人、中日でバッテリーコーチを務めた

西山秀二氏のトレード移籍は、選手にとって特に敏感な問題であることがわかります。彼自身が異例の早さでの移籍を受け入れた背景には、周囲の応援や理解があったに違いありません。また、トレードが新たなキャリアのスタート地点となったことは、多くの選手に希望を与える一例であり、柔軟に環境に適応する力がいかに重要かを示唆しています。
キーワード解説

  • ドラフトとは?:ドラフトは、プロスポーツリーグにおいて選手を新たにチームに加えるための制度で、候補者を抽選することでチームが選手を獲得する仕組みです。
  • トレードとは?:トレードは、あるチームの選手を別のチームへ移籍させることを指し、選手の入れ替えによりチームの戦力向上を図る方法です。
  • 捕手とは?:捕手は野球のポジションの一つで、ピッチャーが投げるボールを受け、次のプレーを指示する重要な役割を担います。

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