オリックス・権田琉成、プロ2年目で待望の初勝利を挙げる

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 オリックス・バファローズの2025年シーズンは、クライマックスシリーズでの敗退をもって幕を閉じた

チームとしては悔しい結末となったが、10月のシーズン最終盤に光を放ったのは2年目の右腕・権田琉成だ

近年、オリックスでは毎シーズン新たな中継ぎ投手が台頭しているが、その裏には前シーズンに活躍した投手たちが怪我や離脱するという課題が続き、その中で権田の存在は特に重要性を増している

 10月1日、京セラドーム大阪での西武戦において、オリックスの先発投手エスピノーザが2回に左脇腹を負傷し、緊急降板することとなった

思わぬアクシデントでマウンドを託された権田は、突然の出番にも関わらず、2イニングをパーフェクトに抑える好投を見せた

権田は、「緊張はしていなかった

ブルペンでキャッチボールをしながら、自分の投球に集中することを決めていた」と語り、その冷静さが結果につながった

 権田は初めてのヒーローインタビューで「率直にすごく嬉しい」と笑顔を見せ、その後「豪速球はないが、打ち取れるピッチングができた」と淡々と振り返った

将来像については「とてつもないピッチャーになります」と自信をもって述べ、記念すべき初勝利のボールを「両親に渡します」と言った

 昨年の同じ日、権田はルーキーイヤーで初めて一軍登録された日であったが、登板機会はなかった

今年の同じ日、今度は自らの右腕で結果を残し、プロ入りの新たなページを刻んだことが大きな意味を持つ

 プロ初登板は4月23日のソフトバンク戦であったが、その後9回登板を重ねるも、8月からはファームでの調整期間を経て基礎を見直した

「平井コーチや牧野コーチとともに話し合い、良い方向に向かう努力ができた」と権田は述べ、課題克服への意欲が伝わる

 2023年ドラフトで社会人のTDKから7巡目指名を受けた権田は、入団時には同期の髙島泰都、古田島成龍と共に「TKGトリオ」として注目を集めた

髙島と古田島は一足早く一軍戦力となったが、権田は昨季の結果が悔しさをもたらしていた

今回の初勝利は、同期と肩を並べる重要なステップとなった

 この日、ベンチ外だった髙島は「初勝利おめでとう!一軍にTKG3人集まって活躍しよう!」とメッセージを送り、古田島も「権田の勝利が本当に嬉しい」とエールを送った

権田のこの1勝は、オリックスにとって来季への希望の光となることだろう

権田琉成のプロ初勝利は、彼自身にとって大きな自信となるだけでなく、オリックス・バファローズにとっても来季の明るい展望を示すものである。中継ぎ投手としての役割を果たすべく努力し続けた彼が、思い出深い日に初勝利を収めたことは、今後のさらなる飛躍にもつながるはずだ。
キーワード解説

  • クライマックスシリーズとは?:プロ野球の postseason で行われるプレーオフを指します。このシリーズでの結果が最終的に日本シリーズ進出の決定に影響します。
  • ヒーローインタビューとは?:試合での活躍が目立った選手を対象に行われるインタビューで、ファンやメディアの注目を集めます。
  • 中継ぎ投手とは?:試合の途中で登板し、主に先発投手が疲れた際に代わりに投げるピッチャーです。試合の流れを変える重要な役割があります。
  • 登板とは?:プロ野球において選手が試合で投げることを指します。選手の成績や調子を示す重要な要素です。

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