引退の決断は10月6日に戦力外通告を受けた際であり、その後も現役続行を希望していたものの、日本プロ野球(NPB)の他球団からのオファーがなかったため、現役生活に終止符を打つことになった
重信選手は、身体能力の高さを生かしたアスリートとしての新たな挑戦を考えていたが、最終的には自身の有望な未来のため、事業を立ち上げる意向を表明している
「何か自分で事業を立ち上げたりしようと思っています」と語り、自らの人生の新たな章を歩み始める決意を固めた
今季は、1軍での出場がプロ最少の10試合に留まり、主に2軍での時間を過ごした
体調に大きな問題はなかったものの、オファーの無さに「厳しいなと、どこかで引退だなと」現実を受け止めた
選手としてのキャリアの中では、2019年に自己最多の106試合出場を果たし、リーグ優勝にも貢献した
また、通算70盗塁という数字は、彼の俊足を象徴するものである
盗塁の場面では特にこのヘッドスライディング—身体を横にして滑り込む技術—がトレードマークで、これは彼の研究と工夫によって導き出されたものである
自身のスピードを最大限に生かすために、足から滑り込む感覚を身につけ、リスクを承知で挑戦し続けた
特に記憶に残るプレーとして挙げたのは、2023年6月16日の楽天戦での逆転劇だ
この試合では、盗塁を決めることによって後の逆転サヨナラ三ランへと繋がった瞬間を振り返り、「自分の中で仕事をしたと思える試合だった」と語る
その瞬間の興奮や大歓声は、今でも鮮明に思い起こされるという
競争が激しいプロ野球の世界において、重信選手はFA(フリーエージェント)権も獲得し、巨人一筋での10年間を駆け抜けた経験を基に、第2の人生も全力で歩んでいく所存である
- 重信 慎之介(しげのぶ・しんのすけ)
- 1993年4月17日、千葉・佐倉市生まれ
早稲田実業学校、早稲田大学を経て、2015年のドラフトで巨人に2位指名され入団
2018年に中日の松坂大輔からプロ初本塁打を記録
1軍での通算成績は585試合、189安打、打率.230、7本塁打、55打点、70盗塁
キーワード解説
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