侍ジャパン、強化合宿で新ルール対応に苦慮

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 野球日本代表・侍ジャパンは、6日に宮崎市内で「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」に向けた強化合宿をスタートした

この合宿は、来年3月に開催予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けたもので、特にMLB(メジャーリーグベースボール)の新ルールへのチームの対応が注目されている

 合宿初日のブルペンでは、ピッチングにおける新たなルールの一環として「ピッチクロック」が導入され、選手たちは時間管理の重要性を実感している

ピッチクロックとは、投手が投球するまでの時間を計測する時計で、一定の時間内に投球を行わなければいけないというルールだ

また、捕手には「ピッチコム」が使用され、サインを電子的に伝達する仕組みが採用されている

 坂本誠志郎捕手(31)と平良海馬投手(25)は初日の練習において、ピッチコムを介したサイン伝達に挑戦したが、思ったよりも時間的な余裕が少ないことに戸惑った

平良は、「意外と急がないといけない

首を振ってから投球するのは厳しい」と語り、坂本も「時間が短かった」と振り返った

 新ルールに備え、井端監督や金子ヘッドコーチも緊張感を持ちながら選手の様子を見守った

特に捕手は、球種やコースの選択を迅速に行わなければならず、捕手本人も「慣れなくてはいけない」と感じているようだ

また、「使用する機器に精通することが、投手との意思疎通を深めるために重要になる」とも指摘している

 さらに、合宿の8日にはライブBP(※バッティングプラクティス)でこれらの機器を試用する予定で、緊張感が高まっている

新ルールは国際大会においても影響が大きく、特に坂本が注意を喚起するように、走者が二塁にいる場合のサイン盗み防止も考慮されている

 WBC連覇を目指す侍ジャパンにとって、最大の課題は新ルールに対する準備だ

全選手が新たなルールに慣れ、短い時間内での判断力を高めることが求められている

侍ジャパンの強化合宿では、新ルールへの適応が重要な課題として浮かび上がりました。特にピッチクロックやピッチコムの導入は、選手たちに新たな挑戦を与えています。これらの新システムに慣れることで、チーム全体の実力向上につながるでしょう。
キーワード解説

  • ピッチクロックとは?投手が一定の時間内に投球しなければならないルールで、試合のテンポを向上させることを目的としています。
  • ピッチコムとは?捕手と投手がサインを電子的に伝達するための機器で、迅速な意思疎通を実現します。
  • WBCとは?ワールド・ベースボール・クラシックの略称で、世界中の野球代表が集まり競い合う国際大会です。

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