侍ジャパン合宿での投手陣の練習、ピッチコムを初使用

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2025年11月7日、宮崎市で行われた野球日本代表「侍ジャパン」の合宿が2日目を迎え、投手陣のブルペン入りが続々と行われました

特に注目を集めたのは中日ドラゴンズの高橋宏斗投手(23)と松山晋也投手(25)の2選手です

両選手は、今月の15日と16日に東京ドームで予定されている韓国代表との強化試合へ向け、唸るような投球練習を展開しました

ピッチコムとは?

高橋選手は、新たに導入された「ピッチコム」という技術を初めて使用しました

ピッチコムは、捕手と投手がリアルタイムでサインをやり取りするための通信機器で、スピーディなサイン交換を可能にします

これにより、相手打者にサインが読み取られるリスクを軽減し、試合中の戦略的な投球がしやすくなるメリットがあります

順調な投球練習

高橋選手は、合宿最初のブルペンで計36球を投げ、最後の10球ではピッチコムを用いたサインのやり取りを行いました

「体の状態もいい

投げている球も特別悪くはない」と手応えを示しつつ、サインの“混線”が起きた場面について「帽子の中に何か(機器)があるっていう経験は初めて」と独特の感覚を持ちつつも、慣れることを誓いました

松山選手の成績と意気込み
一方、松山選手はWBC球を用いて35球を投げ、「(球の扱いに)順応するためにしっかりやってきたので、あとはやるだけ

いい感覚で投げられた」と述べました

育成出身で3年目となる今季は、53試合で46セーブを挙げ、初タイトルとなる最多セーブに輝いた実績を持つ松山選手は、「僕ができることを最大限発揮してアピールして、井端さんに(メンバーに)選んでもらうことが全て」と、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)メンバー入りを目指しています

今回の合宿では、侍ジャパンの投手陣が新しい技術「ピッチコム」を試し、効果的なサインのやり取りを目指しています。特に高橋選手と松山選手の取り組みは、チーム全体に新たな戦略をもたらす可能性があります。また、選手たちの成長や意気込みも印象的で、来るWBCへのサポートが期待されます。
キーワード解説

  • ピッチコムとは?投手と捕手がリアルタイムでサインをやり取りするための通信機器のことで、試合中に相手にサインが読み取られにくくし、戦略的な投球がしやすくなります。
  • サインとは?捕手が投手に投球の指示をするために用いる合図のことで、打者に対する投球戦略において非常に重要な役割を果たします。
  • 防御率とは?投手が1試合あたりに許した得点を示す指標で、数値が低いほど優れた投手といえます。
  • セーブとは?試合終盤に登板して試合を勝利に導くための投手の役割を評価したもので、一定の条件を満たすことで記録されます。

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