秋広選手は、チームの同僚である山川選手から“動から動理論”の指導を受けることになった
この理論は、選手がバッティングをする際、静止した状態からではなく、動きながらスイングを行うことで、より自然な動作を引き出すという考え方に基づいている
今シーズン、秋広選手は従来の“静から動”というスリ足打法を用いて打撃を行っていたが、今秋からは昔の打撃フォーム、つまり足を軽く上げるスタイルの再挑戦を決意した
身長が2メートルの彼は、その長身によって動きに無理が生じがちだったため、よりシンプルで小さな動きにこだわり、その上で足を使った打撃へと進化させようとしている
ソフトバンクの小久保監督が提唱した「破壊」をテーマに、秋広選手は自らのスタイルを壊し新たな可能性を探る姿勢を見せている
さらに、彼は5月12日に読売ジャイアンツからトレードで移籍し、即座に一軍デビューを果たしたものの、22試合の出場で打率208という成績に終わり、その後は選手登録を抹消されてしまった
オフシーズンに入った今、秋広選手は「これまでのやり方を続けていても同じ結果になる」と感じ、積極的な変化を求めていく方針だ
また、秋季練習後には山川選手の自主トレに参加することも予定しており、プライベートでも食事に行くなど、師弟関係を深めつつ、彼からの感覚を学ぼうと意欲を見せている
秋広選手は「野球において多くのタイトルを保持する彼は、単なる先輩という存在でなく、良い兄貴分として頼りにしています」と信頼の言葉を寄せている
秋広選手は、打撃技術だけでなく、メンタリティの向上にも意欲的で、来季に向けた準備に邁進している
秋広選手の打撃フォームの変化に対する取り組みは、単なる技術向上だけでなく、選手としての成長そのものを示しています。過去の経験を踏まえ、新たな手法を模索する姿勢は、多くの選手が見習うべき点です。彼の努力と山川選手との関係にも注目が集まります。
キーワード解説
- 動から動理論とは? 打撃フォームにおいて、静止した状態からのスイングではなく、動きながらスイングを行うことで、より自然な動作とタイミングを得るための理論です。
- スリ足打法とは? 野球の打撃において、バッターが静止したままではなく、スリ足を使って体のバランスを取りながら、しっかりとしたスイングを行う打ち方のことを指します。このスタイルは自分の動作を安定させやすくします。
- 破壊とは? 自らの打撃スタイルを変更し、新たなプレースタイルを見つけ出そうという挑戦を象徴する言葉です。これにより、新たな可能性を開くことが期待されています。

