初めての一軍入りを果たし、24試合に出場した仲田選手ですが、オフシーズンには戦力外通告を受ける厳しい状況に直面しました
再び育成契約を提示されましたが、仲田選手はその提案を拒否し、新たな挑戦として西武ライオンズへ移籍を決意しました
西武からのオファーも育成契約でしたが、仲田選手はそのオールマイティーな能力を生かしてみせました
両打ちの打撃スタイル、内外野を守れる守備力、そして俊足を持つことが彼の強みです
結果的に、彼は3月25日に支配下契約を結び、開幕から一軍に帯同することができました
しかし、8月上旬には右大腿二頭筋（にとうきん）筋肉離れを発症し、約1カ月間の戦線離脱を余儀なくされました
復帰後の9月9日からは、再びチームに貢献しました
シーズン途中では独特な足を高く上げる打撃フォームに関して改良を求められ、迷いや苦しみを経験しましたが、最終的には60試合に出場し、20安打、3打点、1盗塁、打率.230といった成績を収めることができました
この成績は昨季を上回るものであり、仲田選手は成長を証明しました
「最初は打撃で苦しみましたが、初安打（6月13日の中日戦）が出てからは自分のいい形で安打が出て良かった」と仲田選手は振り返ります
また、「代走から出て色々なポジションを守る役割を果たせたことに手応えを感じた」と、守備や走塁に関しての成長を実感しています
ただし、仲田選手の中には満足感があるわけではありません
「自分としては、達成感は半分ぐらいです
60試合も出られたことは大きいですが、『うまくいった』というよりは『もっとできたな』の気持ちの方が大きい」と語ります
西武での練習はチーム屈指の量を誇り、「全ポジションで一流と言われる選手になりたい」と仲田選手はさらに高い理想を掲げて挑戦し続けています
仲田選手は、西武ライオンズへの移籍を果たし、支配下契約後に一軍での経験を積んでいます。シーズン中には怪我も経験しましたが、その中で成長を見せた点が印象的です。彼のように、困難な状況を乗り越え、自分をさらに高めようとする選手の姿勢は、多くのファンに勇気を与えるでしょう。
キーワード解説
- 育成ドラフトとは？：日本のプロ野球において、選手を育成するための特別なドラフトで、支配下登録を目指す育成選手を選ぶためのものです。
- 支配下契約とは？：プロ野球選手が正式にチームに所属し、試合や練習に参加するための契約のことです。育成選手が一軍の選手として活動するためには、この契約が必要です。
- 筋肉離れとは？：筋肉が過度に引き伸ばされ、筋繊維が断裂する怪我で、痛みや運動機能の低下を引き起こします。
