この試合での先発投手、辻大雅(21)は4回を投げ、10安打を許し6失点という結果となり、期待に応えることができなかった
辻投手は初回から存在感を示せず、先頭打者の岡林選手に初球を捉えられ右翼線に二塁打を浴び、その後も2番バッターの牧選手にも安打を許して先制点を与えた
さらに、3番の森下選手と4番の岡本選手にも連続して安打を許し、初回だけで計4点を失う結果となった
辻投手は「球が行ってない中で、どうにか抑えようと工夫したが、投げミスを日本代表は逃さなかった」と振り返り、侍ジャパンの打線の迫力に圧倒された
続く2回は無死から連打に苦しむも、併殺を奪うなどして無失点で切り抜けた
3回には3者凡退を達成したが、逆転した直後の4回に再び2点を失い、ここで降板となった
辻投手は「最初から飛ばしてやろうという気持ちはあったが、空回りしていた部分もあった
これをいい勉強にしたい」と、自身の成長に繋がる経験になったことを語った
辻投手は高卒3年目で、今年7月に支配下登録され、リリーフとして16試合に登板、防御率1.13という優れた成績を残した
しかし、今月からは先発に挑戦することとなり、日南秋季キャンプではスタミナやフォームの課題を明らかにするために261球を投げ込み、準備を整えた
侍ジャパンとの試合では、150キロ台の直球を持つ左腕のはずが、この日は140キロ台前半の球速に留まった
「疲れが理由にはならない」とした辻投手は「力で押すことができないことを学び、抑えていくにはコントロールを磨く必要がある」と課題を語った
今後は、コントロールを重視し、実践を通じて成長を目指す意向を示した
今回の試合で、辻投手は苦戦を強いられたものの、自身の課題を見つけ成長に向けた意識を新たにした。このような経験を通じて、未来の試合でのパフォーマンス向上が期待される。若手投手がプロの舞台での厳しさを学ぶことは、チーム全体にとっても重要な要素であり、今後の成長に繋がるだろう。
キーワード解説
- 投げミスとは?試合中に投手がボールを正確にコントロールできず、捕手やバッターに不利な球を投げること。
- コントロールとは?投手が投げるボールの方向やコースを調整する技術で、投手にとって非常に重要な要素である。
- 防御率とは?投手が一定期間内に許した失点数を基に算出される指標で、投手の実力を評価する重要な数値の一つ。
- 併殺とは?一度のプレーで2人の走者をアウトにすることで、守備側にとっては非常に有利なプレーである。

