彼は1987年に入団2年目で広島にトレード移籍しました
この際、南海時代の恩師、柴田猛2軍監督からは「栄転や」と激励を受け、広島の一員として新たなスタートを切ったのです
広島への移籍とその影響
移籍後の1988年には、キューバ遠征に参加そこで新監督の山本浩二の前で捕手として自らの存在をアピールしました
しかし、新たなチームで戦力として認められるまでの道のりには多くの困難が待ち受けていました
初対面の印象
広島に移籍した際、松田元オーナー代行からは、「やんちゃらしいな」と声をかけられた西山さんこのオーナー代行の柔軟な対応に、西山さんは非常に驚いたといいます
ポジション変更と挑戦
肘痛の影響で内野手から捕手への転身を余儀なくされましたが、西山さんはこの挑戦を受け入れます一枝修平コーチからコンバートの重要性について助言され、チームの求めに応じて捕手としての道を選びました
キューバ遠征での奮闘
キューバ遠征では、強豪相手に苦戦する中でも自らの力を示すチャンスが与えられ、盗塁を2つ刺すなどの活躍でスタメンに抜擢されましたこれにより、チームは新たな勝利を掴むことができたのです
プロとしての成長
その後、帰国して宮崎・日南での秋季キャンプへと参加するが、思ったようにはいかず、1年目から2軍生活が続くことに大下剛史ヘッドコーチからの厳しい言葉を受け、翌年も2軍スタートとなるが、最終的には1989年に1軍初出場を果たします
印象に残るキャリア
西山さんは、93年に正捕手となり、94年、96年にはベストナインやゴールデングラブ賞を受賞広島の捕手として初めて規定打席到達も果たしました
プロ生活では1216試合出場、打率・242、50本塁打、36盗塁という素晴らしい成績を残しました
西山秀二(にしやま・しゅうじ)
1967年生まれ、大阪府出身
上宮高から1985年にドラフト4位で南海入団
1987年の途中で広島へトレード
93年に正捕手として活躍し、2005年に巨人に移籍して引退
引退後は巨人、中日でバッテリーコーチを務めた
西山秀二さんの野球人生は、多くの困難を乗り越え、成功を収めたストーリーです。彼の挑戦や努力は、若い選手たちにとっても大きな励みになるでしょう。新たなチームでの挑戦や、移籍による成長の過程は特に印象的で、野球の厳しさと楽しさを感じさせる物語です。
キーワード解説
- トレードとは?プロ野球において他のチームと選手を交換することを指し、選手の移籍の一つの形です。
- キャッチャーとは?野球のポジションの一つで、バッテリーの一部を形成し、投手をサポートする役割を持つ選手です。
- ベストナインとは?シーズンの中で最も優れた選手たちを選出する制度で、各ポジションでのトッププレイヤーが選ばれます。
- ゴールデングラブ賞とは?守備に優れた選手に贈られる賞で、その年最も守備力が高い選手が選ばれます。

