この試合で先発した辻大雅投手(21)は、初回に4点を失うなど、4回で10安打6失点という厳しい結果となった
しかし、新井貴浩監督(48)はその結果には触れず、辻の投球内容を高く評価した
辻投手にとって、この試合は不本意なマウンドとなった
初回、先頭打者の岡林に初球を叩かれ右翼線へ二塁打を浴び、続く2番の牧にカウント3-1からの直球を打たれ先制点を許した
さらに森下、岡本にも連続ヒットを許し、初回は4連打を受け、その後の失策も重なり4失点となった
彼自身は「最初から飛ばしてやろうっていう気持ちがあったものの、空回りしていた部分もあった」と振り返る
散発的な失点こそが目立ったが、新井監督は辻投手に対する評価が異なっていた
「打たれてしまったが、フォアボールが一つもなかったので、こちらとしては大したもんだ」と辻の果敢な姿勢を称賛した
結果的に大量失点にはなったものの、勝負をかけた上での失点で彼の経験を重要視する考えが伝わった
辻投手は、今年7月下旬に支配下選手として昇格し、リリーフとして16試合に登板し、防御率1.13の成績を収めていた
10月からは先発に挑戦し始め、今後の活躍にも期待が寄せられる
新井監督は「臆することなく向かっていける姿勢がいい」とその成長を喜んだ
将来、カープの先発ローテーションに加わる逸材の素顔を垣間見ることができる試合となった
今回の練習試合では、広島の若手投手が貴重な経験を積んだことが目立ちました。結果がどうであれ、監督が彼の意欲を評価したことは、彼の将来にとってプラスになるでしょう。競争の激しいプロ野球で成長する姿を楽しみにしたいです。
キーワード解説
- フォアボールとは?:野球において、打者が投球したボールがストライクゾーンを通過せず、四球を与えられることを指します。これにより打者は1塁に進むことができます。
- 防御率とは?:投手が自責点を与えた際の成績を表す指標で、試合数に対する自責点の平均を示します。防御率が低いほど投手の成績が良いとされます。

