ロッテ・広池康志郎選手、偉大な先輩の背中を追いプロ初勝利を飾る

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 昨年のドラフト5位で入団したロッテの広池康志郎投手(23)は、都城農出身である

彼は、1975年度ドラフト1位で広島に入団した北別府学氏以来、同校から2人目のプロ野球選手として注目を集めている

北別府氏はその現役時代に、数多くのタイトルを手にし、名球会入り、沢村賞受賞、さらには野球殿堂入りといった輝かしい業績を残しており、広池選手にとっては憧れの選手である

 広池選手は、「機械みたいなコントロールをしていて、精密機械と呼ばれていたピッチャーだ」と尊敬の念を持って北別府氏のプレースタイルについて語った

彼の武器は、長い右腕をしならせて放つ最速155キロの直球である

ルーキーイヤーとなる今季、彼のデビュー戦は6月21日のDeNA戦(横浜)であったが、初登板では二回に牧選手、筒香選手、戸柱選手に対して3者連続本塁打を許すという厳しい結果となってしまった

 しかし、彼は7月に再昇格し、リリーフとして一定の成果を上げ、特に9月17日のオリックス戦(京セラ)での初勝利は記憶に残る

来季に向けては、先発ローテーション入りが期待されており、みやざきフェニックス・リーグにおいては、3試合に先発して計12回を投げ、被安打3、無失点、12奪三振という圧倒的な成績を収め、さらなる成長を誓った

 広池選手の祖父は都城市内で畜産業を営み、牛を約50頭飼育している

彼自身も畜産業に興味を持ち、都城農から東海大九州キャンパスに進学し、農学部で学んだ

牛への愛情は深く、試合用のグラブには牛のデザインが施されているほか、寮には都城牛の像が飾られている

この像は北別府さんの200勝達成記念に贈られたもので、広池選手がプロ入りする際に奥様から受け取った特別なものだ

 現在、故郷の都城で行われている秋季キャンプでは、変化球のレベルアップに取り組んでおり、「真っすぐが持ち味であるため、変化球も併せてしっかり投げていきたい」と入団時からの課題を明かした

「いいキャンプになっています」と充実した表情を見せる彼は、「北別府さんのような選手になりたい

200勝もできれば達成したい」と意気込みを新たにした

プレゼントされた像には「おめでとう200勝 都城牛でモー100勝」と刻まれており、彼は“北別府2世”として一歩ずつ前進している

広池選手は、名投手・北別府氏を目標にし、自身の成長を続けています。ルーキーイヤーには難しい局面もありましたが、初勝利を挙げた後は先発ローテーション入りが期待されています。キャンプを通じて変化球の向上に取り組んでおり、将来が楽しみな選手です。
キーワード解説

  • コントロールとは?:コントロールは、投手がボールを投げる際に目標地点にどれだけ正確に投げられるかという能力を指します。効果的なコントロールを持つ投手は、相手打者を抑えることができます。
  • 直球とは?:直球は、投手が投げるボールの種類の一つで、特に速さと力強さに重点が置かれる球種です。最速155キロという数字は、プロ野球選手にとって非常に速い速度を示します。
  • リリーフとは?:リリーフは、試合中に先発投手の後に登板する投手を指します。リリーフ投手は試合の流れを変え、守備を支える重要な役割を果たします。
  • 奪三振とは?:奪三振は、投手が相手打者を三振で打ち取った回数を示します。三振は、打者がボールにバットを当てられず、アウトになる最も効果的な形の一つとされています。

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