特に、球団との交渉で約10時間にわたる長時間の話し合いを経て、5年契約で球団史上最高の総額25億円で合意に至った
近本は兵庫県の西宮市内の球団事務所で行われた会見の場で、「甲子園でファンの方の歓声の中で野球を続けたい」とコメントし、来季もチームのリードオフマンとして活躍する意気込みを語った
この日、近本の表情には疲労感よりも充実感が見られ、笑顔を浮かべながら決断の背景を説明した
「今回、FA権を行使せず、残留することを決めました」と語る近本は、過去数日間の権利行使を巡る悩みを振り返り、「めちゃくちゃ長かったです」と笑いながらも苦悩を明かした
契約が決まるまで、午後から晩にかけての長時間交渉が続き、球団が認めた宣言残留の中で彼の決断が生まれた
近本は淡路島出身で、社、高校野球の名門関学大、大阪ガスを経て、2018年度ドラフト1位指名で阪神に入団
今季は140試合出場、打率.279、3本塁打、34打点、そして32盗塁を記録し、4年連続で盗塁王に輝くなど確かな実績を重ねている
通算打率は.288を記録し、ベストナインやゴールデン・グラブ賞を計4度受賞している
「引退に近づいてくるので、安定して期待に応えられる選手でありたい」と近本は将来への決意を語り、ファンやメディアに対しても「遅くなって申し訳ない」と頭を下げた
今後に向けた目標として、「ファンの方と球団の方、チームメートと喜びを分かち合いたい」と述べており、阪神での活躍を誓った
近本の契約の意義と阪神の歴史
近本の5年契約は、阪神球団の歴史においても特筆すべきものとなる過去には鳥谷敬選手が2014年に行使したFA権で5年20億円の契約があり、さらに大山悠輔選手も24年にFA権を行使し、約17億円の契約を結んでいる
今年の契約はこれらを上回る数字となっており、今後の阪神が目指す日本一奪還に向けての強い意志を感じさせる
近本光司選手がFA権を行使せずに阪神に残留することを選んだのは、大きな決断でした。特に、球団史上最高の契約金を受け入れたことは、彼が阪神というチームに対して非常に強い愛情を持っていることを示しています。ファンの声援を背に、これからも阪神のためにプレーする姿に期待が寄せられます。
キーワード解説
- 近本光司とは？ - 近本光司選手は阪神タイガースに所属する外野手で、2018年にドラフト1位指名で入団した選手です。
- FA権とは？ - フリーエージェント権の略で、契約期間が満了した選手が他球団と交渉できる権利のことです。
- リードオフマンとは？ - 試合の先頭打者のことで、攻撃の開始を担う重要な役割を持っています。
- 盗塁王とは？ - シーズン中に最も多く盗塁を決めた選手に与えられるタイトルです。
- ベストナインとは？ - 各ポジションで特に優れた選手に選ばれるタイトルで、プロ野球の名誉ある称号の一つです。
