広島・遠藤淳志、秋季キャンプで新球ツーシーム習得に挑む

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広島東洋カープの遠藤淳志投手(26)が、秋季キャンプにおいて新球・ツーシームの習得に取り組んでいる

ツーシームとは、通常の直球に対して少しだけ変化する球で、打者にとってはタイミングを取りにくい球種の一つである

遠藤はこの新しい投球スタイルを身に付けるため、黒田博樹球団アドバイザーからの指導を受けながらその技術を磨いている

今回のキャンプでは、140キロ台中盤の球速帯で、直球とほぼ同じスピードで投げられるツーシームを理想とし、打者の手元で動く球を実現することを目指している

遠藤はこの球種の習得を進める中で、自らの投球フォームにおける“ギャップ”も重要視しており、力感のないフォームから強いボールを投げ込む練習に励んでいる

紅白戦での好投

紅白戦では、遠藤は3回を投げて2安打無失点と好投

その中で「ストレートのコースにしっかり投げられている」と評価し、ツーシームに関しても「いい感覚」の球を多く投げることを目指していると話した

黒田アドバイザーからの学び

黒田アドバイザーからは、ツーシームを意識して「ボール球でも良いから投げていた」時期を振り返り、「打たせて取るために低めに集めることが重要」と教わったことを明かした

黒田は自身の現役時代にツーシームを武器にし、日米通算203勝を記録した投手で、彼の指導は遠藤にとって大きな励みとなっている

次のステップを見据えて

遠藤は、近年の登板数が少なかったことに対して危機感を持ち、「来年が最後だという覚悟で、しっかり取り組んでいきたい」と意気込みを語った

自身の良さを取り戻し、新たなスキルを身につけることで、来季の1軍定着を果たすための土台を作り上げていく考えである

プロフィル

名前:
遠藤淳志(えんどう・あつし)
生年月日:
1999年4月8日(26歳)
出身地:
茨城県土浦市
身長・体重:
186センチ、90キロ
投打:
右投げ右打ち
ドラフト:
2017年度ドラフト5位で広島入団
プロ初勝利:
2019年8月21日・ヤクルト戦に救援登板し無失点
通算成績:
93試合の登板で12勝21敗1セーブ、6ホールド、防御率3.90
広島の遠藤選手が秋季キャンプで新球のツーシーム習得に挑戦しているのは、来季に向けた意欲の表れです。彼の成長は期待されており、黒田アドバイザーから得る指導が、今後どのように効いてくるのか注目されます。
キーワード解説

  • ツーシームとは?:ツーシームは、ストレートと呼ばれる直球よりもわずかに変化する投球で、打者がバットを振るタイミングを取りにくくする特徴があります。
  • 黒田博樹とは?:元プロ野球選手で、横浜ベイスターズや広島東洋カープ、メジャーリーグ・ニューヨークヤンキースで活躍した投手です。通算203勝を挙げ、投球技術に定評があります。

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