エイブルトライアウト2025開催、風間球打投手が再挑戦を果たす

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日本プロ野球選手会が主催する「エイブルトライアウト2025~挑め、その先へ~」が、11月12日、マツダスタジアムで開催され、38名の選手が参加しました

トライアウトとは、選手が実力をアピールし、新たな契約を目指す機会であり、戦力外となった選手たちにとって重要なイベントです

その中でも注目を集めたのは、ソフトバンクから戦力外となった風間球打投手(22歳)です

彼はかつて“高校ビッグ3”とも称される有望株で、155番を背負い、午後の部の3人目としてマウンドに上がりました

過去に同じくプロ入りした韮沢選手(元広島)、野口選手(元阪神)、そして同僚の川原田選手を相手に、その投球を見ることができました

風間選手の結果は、2つのゴロと1つの四球でした

特に二ゴロと遊ゴロで韮沢選手と野口選手を打ち取り、最後はストレートの四球という内容で、最速143キロを記録しました

投球を終えた後は、帽子を取ってスタンドに一礼し、支えてくれたファンに感謝の意を示しました

風間選手は、ノースアジア大明桜(秋田)時代に最速157キロを記録し、甲子園大会では152キロを投げた強肩投手です

彼は2021年のドラフトで1位指名され、ソフトバンクに入団した際にはエースナンバー「1」を与えられましたが、入団後はケガに悩まされ、キャリアは予定通りに進みませんでした

1年目から右肘と右膝を故障し、2年目には腰椎分離症を発症するなど、厳しい状況が続きました

3年間で1軍デビューを果たせず、昨オフには育成契約に移行し、今季は3、4軍の非公式戦で12試合を投げ防御率4.61の成績を残しましたが、制球の改善が課題のままとなっています

今回のトライアウトでは、風間選手が自身の実力を再度披露する良い機会となったと感じます。ケガに苦しんだ過去がありますが、彼の投球にはまだ可能性が秘められていると思います。今後の彼の活躍に期待したいところです。
キーワード解説

  • トライアウトとは?:選手が実力をアピールするための試合で、戦力外となった選手にとって新たな契約のチャンスです。
  • 制球とは?:投手がボールを意図した場所に正確に投げる能力を指します。制球が安定しないと失点が増えることになります。
  • 防御率とは?:投手が投げたイニングに対して、どれだけの自責点を許したかを示す指標で、成績の重要な評価基準となります。

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