セ・リーグ三塁手部門で「該当者なし」が41票、細川の成績も取り沙汰される

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2025年11月12日、守備の名手に贈られる「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が発表された

特に注目を集めたのは、セ・リーグの三塁手部門で「該当者なし」に41票が投じられた点である

この部門では阪神の佐藤輝明内野手が220票を獲得し、DeNAの宮崎敏郎内野手(8票)を大きく引き離して初受賞を果たした

また、外野手部門でも珍しい結果が見られ、特にセ・リーグでは票が分散した

今年のパ・リーグ外野手部門ではオリックスの西川龍馬選手に唯一の得票があったが、セ・リーグでは巨人の丸佳浩、中日の細川成也、巨人のキャベッジといった選手が各1票を得た

一方でセ・リーグ三塁手部門の「該当者なし」41票は非常に目を引く結果となった

セイバーメトリクスとは、野球の分析手法の一つで、選手のパフォーマンスを数値で評価するために使われる指標である

株式会社DELTAが行った分析によれば、細川選手の今季外野手でのUZR(Ultimate Zone Rating:守備の総合評価指標)は-16.5で、全121選手中で最も悪い成績となっている

このことからも、彼に対する評価が低いことが理解できる

全体で見ると、該当者なしに投じられた票は全部門で合計131票に達しており、特に三塁手部門の状況は深刻である

データ提供を行うDELTAは、守備指標UZRや総合評価指標WAR(Wins Above Replacement:選手が勝利にどれだけ貢献したかを示す指標)を通じて選手の実力を客観的に分析している

今回のゴールデン・グラブ賞、特にセ・リーグの三塁手部門は、多くの票が「該当者なし」に集まったことから、守備の水準が低いことを示していると言えます。細川選手のUZRが最悪であったことなどから、選手たちのパフォーマンスをより厳しく評価する必要があるかもしれません。
キーワード解説

  • ゴールデン・グラブ賞とは?選手の守備力を評価する賞で、特に守備が優れた選手に贈られます。
  • UZRとは?守備の総合評価を数値化した指標で、選手が何塁を守ったときにどれだけ守備で貢献したかを示します。
  • セイバーメトリクスとは?野球のパフォーマンスを数値で分析し、選手の価値を客観的に評価するための手法です。
  • WARとは?選手が勝利にどれだけ貢献したかを示す指標で、選手の総合的な影響を数値で表します。

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