荻野氏はコーチ就任の打診を断り、「もう少し、現役で頑張ってやり切りたい」と意気込みを語った
彼はロッテ一筋での16年間で、1146試合に出場し、1143安打、260盗塁、打率.283という輝かしい成績を残してきた
荻野氏のキャリアを振り返ると、プロ入りに対する意識が遅かったことが明らかになった
関西学院大学時代、大学1年または2年の頃にトヨタ自動車の練習に参加した際、チームのコーチに促され「トヨタに行きたい」と思うようになったという
その後、社会人野球での経験からプロ野球への興味が芽生え、最終的には2009年のドラフトでロッテから1位指名を受けることになる
社会人野球からプロ野球へ羽ばたく
荻野氏はトヨタ自動車で外野手に転向し、社会人2年目の2009年にはドラフト上位候補に挙げられていたしかし、彼は指名順についての情報が乏しく、ドラフト当日も周囲と共に驚く中で1位指名を受けた
「全く考えていませんでした」と荻野氏は当時の心境を振り返る
ドラフト当日、ロッテが彼を一本釣りする決断を下した背後には、他球団の動きに対する鋭い察知力があった
ルーキーイヤーの輝き
1年目の開幕から荻野氏は躍動し、46試合で25盗塁を記録打率.326をマークし、「2番・中堅」としての重要な役割を果たした
しかし、5月21日のヤクルト戦での膝の負傷が彼のキャリアに暗い影を落とすこととなった
荻野氏は半月板損傷の手術を受け、その後も膝の痛みとの戦いが続く
40歳を迎えた荻野氏にとって、痛みを伴う治療は日常となっているものの、「もう少し野球をやりたいから頑張ろう」と彼の情熱は衰えていないという
今後の動向にも注目が集まる
荻野貴司選手のプロ入りからの道のりは、スポーツの厳しさと選手としての成長が織り交ぜられたものです。特に、膝の負傷からも立ち直り、現役を続けるという姿勢は多くの人々に勇気を与えるでしょう。彼の今後の動向は、ファンのみならず、若い選手たちにとっても大きな刺激となるはずです。
キーワード解説
- プレー:選手が試合で行うアクションや技術のこと。野球ではバッティングやピッチングなどが含まれる。
- ドラフト:プロ野球選手を指名する制度。各球団は新たな選手をチームに迎えるために、他の球団との競争がある。
- 外野手:野球におけるポジションの1つで、フィールドの外側を守る選手を指す。その守備範囲は広く、足が速い選手が多い。

