日本ハム・伏見と阪神・島本の交換トレードが成立
日本ハムファイターズは、35歳の捕手・伏見寅威選手と、阪神タイガースの32歳の投手・島本浩也選手との交換トレードが成立したことを14日に発表したこのトレードは、2022年オフに行われた江越大賀選手、斎藤友貴哉選手、渡辺諒選手、高浜裕仁選手のトレード以来、3年ぶりとなるものである
両球団の思惑が合致した背景には、日本ハムの中継ぎ左腕不足と、阪神の即戦力捕手の必要性がある
伏見の「女房役」としての存在感
伏見選手は、チームメートとのコミュニケーションを重視する「女房役」として、新加入選手や若手選手に対して暖かく接する姿勢が印象的である昨オフには中日からFAで加入した福谷選手をグループラインに招待し、沖縄名護での自主トレーニングでは定期的に食事に誘うなど、チームに早く溶け込むための環境作りに力を注いできた
「俺もFA経験者だから、気持ちは分かる」という言葉からも、彼の真摯な性格が伺える
キャッチャーとしての資質
彼は、正しいことは正しい、悪いことは悪いとハッキリと指摘できる真っすぐな性格を持ち、後輩の様子を常に観察し、支援の手を差し伸べることで信頼を得てきた特に今季は、捕手部門でベストバッテリー賞を受賞した伊藤選手からも、「全体のことがすごく見えているキャッチャー」と評価されるなど、捕手としての鋭い観察眼が光る
オリックス時代の輝かしい実績
オリックスバファローズ時代には、2022年にリーグ連覇と日本一に貢献した実績も持つ伏見選手守備面でも64試合に出場し、捕逸なしという安定した守備力を誇っている
しかし、近年は若手選手の台頭により、出場機会が減少していた
新たな環境への移籍は、彼にとって新しいチャンスとも言えるだろう
伏見選手は、これが一生の別れではなく、また球場で笑顔を見せ合える日を楽しみにしているとコメントしている
今回のトレードは、両チームにとって互いに必要な選手を補強する機会となりました。特に伏見選手の豊富な経験が、阪神にどのように影響を与えるのか注目されます。また、若手選手の成長におけるチャンスでもあるため、彼の活躍が楽しみです。
キーワード解説
- 交換トレードとは?:異なる球団同士が選手を入れ替えることを交換トレードと呼びます。
- キャッチャーとは?:野球において、投手から送られる球を受ける役割を担う選手です。
- 中継ぎとは?:試合中に先発投手に続いて投球する投手のことを指します。
- 獲得とは?:選手や権利を手に入れることを意味します。
- FA(フリーエージェント)とは?:契約期間が終了した選手が他球団と自由に契約できる制度です。

