両選手は約2週間前、10月29日に行われた秋季練習で、バッティング練習において両手で最後までバットを振り抜く姿が印象的だった
通常、緩い球を打つ練習では、フォロースイングで押し手（ボールをバットで打つ際に、力を入れて押し込む手）の離脱が見られるが、両選手はしっかりと押し手を離さずにスイングしていた
その姿は、来季巨人2軍監督を務める石井琢朗氏が現役時代に語った名言を思い起こさせる
石井氏は、「崩されて右手1本で打つことはあっても、普段から最後まで両手で振らないといけない」と述べた
このような練習は、選手にとって体力が必要となるが、両者はキャンプ終盤においてもその姿勢を崩すことなく続けている
田村選手は先日、フェニックスリーグから取り組んでいるツイスト打法について、「だんだん打席の中で自分が思う動きに近づいてきた」と手応えを語った
また、内田選手は、迅速な直球に設定された打撃マシンを相手に、しっかりと押し込んでのスイングを見せた
練習を重ねる中で、両手で振り抜くだけでは技術が向上するわけではないが、振る力や新たな気づきを得ることが重要である
そして、内田選手は日が沈む18時まで球場に残り、「疲労は問題ないです
絶好調です」と、自身の状態を自信満々に語った
しかし、両選手はこれまで期待されながらも成果を出せずにいる
最近のドラフトで1位指名した仙台大・平川選手は田村選手と同じ外野手で、新たな競争相手となる
新井監督は、「年間100打席くらいあったと思うけど、今までのようにチャンスはこない
そこで頑張ってほしい」と、彼らに向けて厳しい言葉を送った
この秋季キャンプでは、両手でしっかり打つ連続ティーという練習が課されている
戦力の底上げを図る中で、若手選手たちは生き残りをかけた競争が繰り広げられている
選手たちは目の前のチャンスを力強くつかむため、努力を続けていくことであろう
広島カープの秋季キャンプでは、若手選手たちの磨かれる技術と指導者の厳しい期待が交差している。選手たちが両手でしっかりとスイングする姿が見られる一方で、成果を出す難しさもある。競争が激化する中で、選手たちの成長が期待される。
キーワード解説
- 専門的なワードのスイングとは？：バッティング時のバットの振りかぶりからフォロースルーにかけての一連の動作を指す。
- 押し手とは？：バッティングの際、ボールを打つためにバットを押すために使う手のこと。
- ツイスト打法とは？：特定の動作によってスイングを効率化するための打撃フォームのこと。
