広島から巨人に加入してからの4年間、長嶋茂雄監督に感謝を伝え、新たな挑戦の場としてロッテを選んだ
プロ8年目にして初の完投・完封勝利を挙げ、先発ローテーションに加わるなど活躍を続けた
移籍の背景
79年の冬、小俣さんは契約更改の際に自由契約を球団に申し入れたチーム内での立場や出番の減少を考慮し、他球団での再起を決意したことがきっかけだった
その後、報道では小俣さんと福島智春捕手を大洋のミヤーン内野手とのトレードとして取り組んでいたが、最終的にはロッテへの移籍が決定した
トレードの詳細
1980年1月10日に発表された移籍は、小俣さん、庄司智久外野手、田村勲投手と、ロッテの古賀正明投手、小川清一投手の3対2のトレードだったロッテは左腕不足に悩んでおり、長嶋監督は右の抑え投手を必要としていた
彼の移籍により、両球団のニーズが一致した
小俣さんの心境
移籍の際、小俣さんは長嶋監督に電話で報告長嶋監督からの「頑張って来いよ」という言葉に感激しつつ、新たなチームでのチャレンジに前向きな気持ちを持っていた
川崎球場が自宅から近い距離にあったことも、心情的に受け入れやすい要因だった
初の完封勝利
移籍1年目のロッテで、小俣さんは26試合に登板し、6勝を挙げた特に記憶に残るのは、8月28日の阪急戦での初完封勝利
制球力を保ちながらわずか2安打に抑えた投球は、彼のキャリアのハイライトとなった
巨人の状況
しかし、その後の巨人は激震に見舞われ、80年シーズンを3位で終えたことから、長嶋監督が解任されるという事態に直面した小俣さんはそのニュースに衝撃を受け、長嶋監督に対する感謝の気持ちを改めて感じたという
小俣進のプロフィール
- 生年月日:
- 1951年8月18日
- 出身地:
- 神奈川県
- 主な経歴:
- 藤沢商卒業後、日本コロムビア、大昭和製紙富士を経て72年度ドラフトで広島に入団
- プロ成績:
- 13年で174試合、16勝18敗、2セーブ、防御率4.73
キーワード解説
- トレードとは?: 2つの球団が選手を交換すること。選手の移籍先が変わることで、選手自身や多くのファンにとって新たなチャレンジとなる。
- 完投とは?: 先発投手が試合を最後まで自分一人で投げ切ること。チームの勝利を手助けする重要な役割となる。
- 完封勝利とは?: 試合中に相手チームに1点も得点を許さずに勝利すること。投手としての最高のパフォーマンスを示す。

