三浦は、15日に高知秋季キャンプ(高知市・春野総合運動公園野球場)でのブルペン調整を行い、移籍初年度のラスト登板に向けて「取り組んできたことを出し切りたい」と意気込みを見せている
移籍初年度の成果を確認
今季、三浦はソフトバンクから育成契約で中日に加入4月に支配下選手として登録され、5月には1軍デビューを果たした
彼は計7試合に登板し、2勝(3敗)、防御率4.64という成績を残したが、6月中旬以降は1軍での登板がなかった
試合を通じての成長
三浦の今シーズンは試練の連続だった4試合で球数が100に達するなど、なかなか打者を抑えることができず、6イニングを投げ切った試合はゼロだった
特に、6月4日のソフトバンク戦では、2回に2本の2ランを浴び、井上監督からは「もうちょっと頭使いなさいよ」と指導される場面もあった
投球術を学び実戦に活かす
さらに、同8日には松葉選手の投球を間近で観戦し、「打者に考える時間を与えないほどテンポがいい」と、ストライク先行のリズムを学んだこの経験を生かし、9月26日の2軍・ソフトバンク戦では、自己最長の8イニングを投げる見事なパフォーマンスを披露した
キャンプでの投球も好調
高知秋季キャンプでは、11日の練習試合・阪神戦で3番手として登板し、期待に応えるピッチングを展開高寺選手を1球で遊ゴロに打ち取り、続く中川選手にも初球を打たせて右飛、最後は前川選手を2球で遊ゴロに打ち取る快投を見せた
わずか4球で1イニングを抑える圧巻の投球を披露した
三浦選手が移籍初年度の最後の試合に挑む姿勢は、期待と緊張が入り混じっているに違いない。特に、これまでの経験から成長し、学び取ったことを活かすことができるかが重要だ。今季の成果を試合において証明することが、今後の彼の成長につながる。ただの結果だけでなく、その過程も見守りたい。
キーワード解説
- 育成契約とは?育成契約は、プロ野球選手がチームに正式に登録されるまでの期間に、新人や若手選手を育てるための契約です。通常、育成契約を結んだ選手は支配下選手として登録されることを目指します。
- 防御率とは?防御率は、投手の成績を示す指標の一つで、投球回数に対する失点数を元に計算されます。数値が低いほど投手が優秀であることを示します。
- テンポのいい投球術とは?テンポのいい投球術は、投球間隔を短くし、打者に考える時間を与えない投球のスタイルです。これにより、打者は対応しづらくなります。

