松山晋也、韓国戦で圧巻のピッチングを披露 – WBCに向けての期待が高まる

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11月16日、東京ドームで開催された「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」では、野球日本代表「侍ジャパン」の松山晋也選手(中日ドラゴンズ)が登板し、印象的なパフォーマンスを見せた

松山は、韓国との試合において3番手としてマウンドに上がり、1イニングで1安打無失点の成績を収めた

試合は日本が5回表に3点を奪い、6対4と逆転した直後に松山は登場

彼の特徴的な188センチの長身から繰り出される150キロを超える速球と、切れ味鋭いフォークが武器となり、打者を圧倒した

2アウト後にヒットを許すも、後続の打者をしっかりと抑えるゲームマネジメントを見せた

松山選手は2022年の育成ドラフトで1位指名を受け、その後急成長を遂げた

昨シーズンには最優秀中継ぎ投手に選ばれ、今シーズンには育成出身で初の最多セーブ投手に輝くなど、目覚ましい実績を築いてきた

今回のシリーズでは、来年3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で使用される新ルール「ピッチクロック」が導入された

このルールは試合時間を短縮するために設けられ、投手がボールを受けてから投球動作を開始するまでの制限時間が設けられている

走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は18秒以内に投球する必要があり、超過するとボールが宣告される

松山選手は、このピッチクロックへの対応について「一定のリズムになってしまうので、意識するけど過剰にならないようにしています」とコメント

自身のルーティンを大切にしつつ、バッターに集中することを心掛けている

また、捕手とのサイン伝達には「ピッチコム」という新しい機器が導入されている

松山はこの使用について「慣れてきている」と説明し、NPBでは使用されないMLB(メジャーリーグベースボール)のボールにも徐々に適応しているという

試合外でも、松山選手は実績のあるリリーバーとの交流を通じて、トレーニング面での課題にも気づくことができたと述べている

「平良海馬選手との関わりが多く、まだまだ自分には足りない部分があると感じました」と語り、成長を促すための努力を続けていることを示した

来季に向けて松山選手は、「まだ甘い部分があるので、一つひとつ積み上げて良いシーズンを迎えられるようにしたい」と意気込みを見せた

WBCの日本代表メンバーに選ばれるか、NPBでどのようなパフォーマンスを披露するかに期待が高まっている

松山選手の圧巻のパフォーマンスは、今後のWBCへの期待を一層高めるものです。新しいルールへの適応に苦しむ選手もいる中で、自身のルーティンを意識しつつ、柔軟に対応している点は称賛に値します。また、経験豊富な選手との交流を通じて学び続ける姿勢は、今後の成長を予感させます。
キーワード解説

  • ピッチクロックとは? 球場での試合時間を短縮するために設定された投球間の制限時間のことで、走者なしの場合は15秒、走者ありの場合は18秒以内に投球動作を開始しなければならないルールです。
  • ピッチコムとは? 捕手と投手間のサインを電子的に伝達する機器で、選手たちのコミュニケーションを円滑にし、プレーをスムーズに進行させることを目的としています。
  • リリーバーとは? 試合中に出場して投手を代わりに務める選手のことです。主に試合の後半に登板し、主に点を防ぐ役割を担います。

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