試合はオリックスが中日を11―3で圧勝する中、阿部は1回を無安打無失点に抑え、自己の新フォームの手応えを感じることができた
これまで主に投げていたフォーシーム(直球の一種)を封印し、新たに取り組んでいるツーシームという変化球を中心に打者の内角を狙って投球を行った
ツーシームは、ボールが投げた後に急激に変化することで打者を翻弄する球種である
阿部は最速144キロを計測し、対戦相手の石伊のバットを折りつつ遊ゴロに打ち取るなど、実戦初登板ながら非常に実りの多い結果を得た
阿部は試合後、「いきなり春に初めてバッターへ投げるよりも、秋にこうして対バッターに投げられたのは本当に大きい」とコメントし、若手選手が参加するキャンプの中で実戦機会を得られたことに感謝の意を示した
初回の投球を3者凡退で終えた後、続く回には右打者の辻本と対戦する場面がやってきた
阿部は「もちろん左打者も抑えないといけないですが、特にシーズンで重要になるかもしれない右打者に対しては志願して続投した」と意気込む
その後、四球を与え降板したものの、「ゾーンに強く投げたいという意思を感じつつ、実際にボールが高めに行ってしまった
投げながら課題を確認できたのは良かった」と話していた
阿部は、今も試行錯誤の段階であり、「まだまだフォームとして腕の位置を施討中であり、体重移動やその他全てを改善するためにもっと投げ込んでいかないといけない」と語った
岸田監督も「ツーシームはいい形で決まった球があった」と評価し、来年34歳を迎える右腕にとって、重要な初実戦となった
今回のオリックス・阿部投手のサイドスロー転向後の初実戦は、彼自身にとってもチームにとっても重要な一歩となりました。新たな投球スタイルを試す中で、結果を出しながら自信をつけていく姿勢は、今後のシーズンにも期待を持たせます。投手としての成長が見られることはファンにとっても嬉しいニュースです。
キーワード解説
- サイドスローとは?
- ツーシームとは?
- フォーシームとは?

