その際、各リーグで導入が進む「ピッチクロック」が使用されます
11月13日に放送されたCBCラジオ『ドラ魂キング』では、元中日ドラゴンズの投手である岩瀬仁紀氏が出演し、侍ジャパンやピッチクロックについて語りました
ピッチクロックの概要とその影響
「ピッチクロック」とは、投手が打者に投球を行うまでの時間を制限する制度で、試合時間の短縮を目的としています実際に、アメリカのメジャーリーグ(MLB)でも2023年からこれが採用されており、走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は18秒以内に投球動作を開始しなければなりません
そうでない場合、投手にはボールが宣告されます
岩瀬氏は、「ピッチャーからしたら嫌ですね」と語り、投手が自分の間を取ることが難しくなると指摘しています
また、ピッチクロックはバッターにも影響を及ぼす可能性があり、特にタイミングを重視する選手にとっては不安要素になると述べました
各国のリーグでも導入が進む
韓国のプロ野球(KBO)でもピッチクロックが導入されており、走者がいない場合は20秒、走者がいる場合は25秒という時間制限が設けられていますこのルールは、WBCでも採用されるため、侍ジャパンは先日終了した宮崎合宿においてピッチクロックのルールを選手たちに浸透させる努力をしています
選手への具体的な影響
岩瀬氏は、ドラゴンズの選手の中でピッチクロックが特に影響しなそうな選手として松葉投手と藤嶋投手を挙げました彼は、自身の現役時代にこの制度が導入されていたら「引っかかっていた」と語り、特に発想の幅が狭まることがきついと感じるとしています
また、松山投手についても心配を示し、「フル回転で働くことで来季のペナントレースに影響が出ないか心配」とコメントしました
彼は選手たちのやる気を尊重しつつも、体調を心配する意見を述べています
侍ジャパンが韓国との強化試合に臨む中、ピッチクロックが導入されることは選手のパフォーマンスに大きな影響を与えると考えられます。元選手の岩瀬氏が現役時代にピッチクロックがあった場合の自身の反応を語ったことからも、制度変更に伴う調整が選手にとっては必要であることが示唆されます。選手の体調管理やパフォーマンス向上がますます重要になることでしょう。
キーワード解説
- ピッチクロックとは?投手が打者に投球するまでの時間を制限する制度で、試合終了までの時間を短縮する目的で導入されます。
- WBCとは?ワールド・ベースボール・クラシックの略称で、野球の国際大会です。
- MLBとは?メジャーリーグベースボールの略称で、アメリカのプロ野球リーグを指します。
- KBOリーグとは?韓国のプロ野球リーグで、韓国国内で行われるプロ野球の最高峰を表しています。

