伊藤選手は、2018年にオリックスからトレードで加入し、約7年半の在籍期間を経ての移籍となります
報道陣の前に立った伊藤は、「まずはじめに、ベイスターズ在籍の間、報道を通していろいろと伝えていただきありがとうございました」と一礼し、ファンへの感謝の気持ちを表現しました
伊藤選手は、オリックスから突然トレードで移籍した当初は、1つの球団でプロ野球生活を全うすることが幸せだと考えていたと振り返ります
しかし、2018年7月に横浜スタジアム（通称：ハマスタ）で初めて出場した際、スタジアム全体が温かく迎え入れてくれたことを鮮明に覚えており、この経験が彼のプロ野球選手としてのモチベーションに繋がったと述べました
2019年には84試合に出場しましたが、山本選手や松尾選手などの若手選手の台頭により、年々出場機会が減少し、今季はわずか6試合に終わりました
伊藤は、この状況を受けて「若い選手が出てくることは素晴らしいことだ」と語り、自分自身も若いころにチャンスを与えられた経験があるため、楽天イーグルスで新たな挑戦をすることに決めたと明かしました
「ベイスターズへの愛着も強いですので、移籍に対する思いは複雑です
しかし、この8シーズンで貴重な経験をさせていただいたことに感謝しています
リーグも違うため、直接対決以外では応援していただけるとうれしいです」と伊藤選手は続けました
36歳の伊藤は、来季がプロ19年目を迎える中で新たな再起を図る意向を示し、「チームが勝つことに貢献したい」と強い意志を向けました
レギュラー獲得を目指し、成績は後からついてくるとし、チームの勝利に貢献するため、全力でプレーする決意を表明しました
伊藤光選手のFA移籍の決断は、彼が抱える複雑な感情と愛着を反映しています。長年過ごしたベイスターズへの感謝の気持ちはもちろん、新たな挑戦への期待も感じられます。プロ野球選手として特に重要な役割を果たす中、高齢化と若手選手の台頭という潮流の中で、伊藤選手の今後に注目が集まります。
キーワード解説
- FA権とは？：フリーエージェント権のことで、プロの選手が特定の条件を満たすと、自身の契約を解除して他のチームと交渉できる権利のことです。
- トレードとは？：選手が別のチームに移籍するための取引のことで、選手同士の交換や、金銭が発生することもあります。
- レギュラーとは？：チームにおいて、試合で定位置につく主要な選手のことです。チームの主力として活躍することが期待されます。
