このプログラムは、巨人が来シーズンの機動力を強化するための一環であり、午前中は主に育成選手を対象にトレーニング法や走り方のフォームに関する指導が行われた
午後からは、特に走塁技術の向上が期待される選手17人が参加し、盗塁や帰塁といった実践的なトレーニングを行った
今回のトレーニングには、元プロ野球選手で現記者の加藤翔平氏が参加し、現役時代に培った経験を交えながら巨人の「機動力改革」というテーマのもと、様々な気づきを得ることができた
和田氏は、走るフォームの重要性や股関節の柔軟性、腸腰筋の強化が如何に必要かを強調した
「一歩でどれだけの距離を稼げるかが大事」とし、選手たちに地面から力を得ることの重要性も伝えた
今季、巨人の盗塁数は12球団でワーストの53と厳しい結果となり、二桁盗塁を記録した選手もいなかった
現代野球では、投手のクイックタイム（投手が投げるまでの時間）が年々速くなり、これに伴い盗塁が難易度を増している
秋季キャンプでは細かいサインプレーに時間を割くことや、紅白戦でも戦略の幅を広げるために盗塁を重視する考えも示されている
トレーニングを受けた浅野選手は、「意識の問題でまだまだ速くなる」とし、来季に向けた期待を語った
また、門脇選手は、最後まで室内練習場に残り、走り方やベースターンの確認を怠らなかった
「走ることは全ての動作の基本である」と語る選手たち
多くの一流選手が、その美しい所作で知られている
走りの乱れは、打撃や投球フォームの不安定さに繋がるため、基礎をしっかり固めることが求められる
来季において巨人の選手たちが、その機動力を活用して相手をかき回す姿が期待されている
巨人が行った「走りの学校」での独自トレーニングは、選手たちの走行能力を向上させるための新しい取り組みとして注目されます。特に、盗塁数が低迷する中で、走る技術を磨くことは、今後の競技力向上において重要です。選手たちがその方法を実践し、来季に向けて新たな成果を上げられるか非常に興味深いと言えるでしょう。
キーワード解説
- 盗塁とは？野球において、ランナーが投手の投球と同時に次の塁へ進む行為で、走るスピードやタイミングが重要です。
- クイックタイムとは？投手がボールを投げる際に、ランナーに盗塁されることを防ぐための速い投球動作のことです。
- 腸腰筋とは？太ももと腰の間に位置する筋肉で、走るときの動作や姿勢に大きな影響を与える重要な筋肉です。
