広島カープ、坂倉将吾の奮闘が秋季キャンプを支える

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 「広島秋季キャンプ」(21日、日南)がついに終了し、選手たちが笑顔でタッチを交わす中、広島カープが12球団で最も遅くまで行っていたこの秋季キャンプが無事に終わりました

宮崎県日南市の天福球場で行われたこのキャンプは、計21日間にわたる鍛錬の舞台となりました

特に、2022年以来3年ぶりのキャンプ参加となった坂倉将吾捕手(27)は、練習に明け暮れ、無事に期間を完走しました

来季に向けた逆襲のための土台が着実に整いつつあります

 笑顔でハイタッチを交わす若鯉たちの胸には、厳しいメニューをやり切った達成感が宿っています

坂倉選手も満面の笑みを浮かべて、選手、コーチ、スタッフと手を重ね、充実した時間を振り返ります

「本当に充実していたと思います」とコメント

今回のキャンプでは、走攻守の「全て」のレベルアップを目指しましたが、その中でも特に重点を置いたのは「捕手としてのスローイング」です

 今季は、3月に右手の中指を骨折した影響で、盗塁阻止率が昨季の38.5%から18.1%に落ち込みました

正捕手の座を取り戻すために、毎日スローイング練習に励む姿がありました

坂倉選手は現状について「確実に良くなっていると思います」と手応えを感じています

オフシーズンにどう取り組むかも見定められたとし、自身の成長に対する道筋が見えたようです

 さらに、20日の紅白戦では低軌道の送球で二盗を2度刺し、「結果につながっているので良いと思う」と自信を見せました

また、今季は打率が2割38分に終わった打撃についても「ガラッと変える」と宣言

阪神の森下や佐藤輝を見本に体の回転で打つ意識を体に染み込ませています

「良くなりそうだなと思う一方で、まだどうなるか分からないところもある」と素直な思いを述べる坂倉選手ですが、10日の侍ジャパンとの練習試合では2安打3打点を記録するなど、その存在感をアピールしました

 坂倉選手を秋季キャンプに参加させた新井監督は、「指の回復具合も良いし、打撃も違うところを見せてくれた」と評価

新井監督は、坂倉選手が周囲からの期待を感じつつ、「この野郎、見ておけよ」と思っているのではないかと推測し、彼にさらなる奮起を促しました

来季は捕手だけでなく、内野や外野でも起用される可能性がある中、坂倉選手は2026年を「10年目の分岐点」と位置づけており、「様々なことが自分に降ってくると思う

それを受けて跳ね返すぐらいの心構えで臨みたい」と強く決意を示しました

最終的な目標は正捕手獲得です

日南の柔らかな日差しの中、背番号31からは自信と覚悟が漂っていました

今回の広島秋季キャンプでは、坂倉将吾選手が特に注目されました。彼はケガの影響に立ち向かいながらも、自身の技術向上に励む姿勢が際立っていました。キャンプを通じての成長を感じられた坂倉選手の言葉には、来季に向けた期待と意気込みが込められており、ファンとしても今後の活躍を楽しみにしています。
キーワード解説

  • 秋季キャンプとは?秋季キャンプは、プロ野球選手がオフシーズンに行う強化合宿で、選手の技術向上やチーム戦略の確認が目的です。
  • スローイングとは?スローイングは、捕手が投手にボールを返したり、走者を刺すためにボールを送球する技術で、正確性やスピードが求められます。
  • 盗塁阻止率とは?盗塁阻止率は、捕手が走者を塁から刺す成功率を示す指標で、数字が高いほど捕手の守備力が優れていることを表します。

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