この日、甲子園球場で開催されたファン感謝デーでは、現役選手とレジェンドＯＢが対戦する試合が行われ、藤川球児監督（45）との夢の対決で快打を放ち、3万8490人の虎党を盛り上げた
掛布ＯＢ会長から「俺を超えていけ」と激励を受けた佐藤輝は、連覇を託された阪神の4番打者として、その言葉に深く心を震わせた
掛布氏は、「そんなに甘い世界じゃないんでね
また打てればいいですけど
また一からですね」と厳しい言葉を放ち、50本塁打と三冠王という高い目標を設定した
今季、佐藤輝は40本塁打、102打点で2冠王に輝いたが、掛布会長は「低い目標を設定してほしくない」と述べ、「バース以来の50本」と期待を寄せた
自身のシーズン最多である48本を超える可能性が高いことを自信に、掛布氏は佐藤輝に高いハードルを課した
打率についても、佐藤輝は今季のキャリアハイである.277をマークしており、掛布氏は首位打者の打率が「3割1分ぐらい」であれば、佐藤にもその可能性があると指摘した
三振とフォアボールのバランスが上手く取れることで、打率も向上するとアドバイスを送った
金言を受け止めた佐藤輝は、「もちろん頑張りたい
打率を上げたい気もありますし
これからですね」と意欲を示した
彼は、今季の打率アップの要因を「不調の波を小さくできたかな」と自己分析し、さらに三冠王への課題も浮き彫りになっている
ファン感謝デーでは、現役選手とレジェンドオールスターズの野球対決が行われた
最終回の2アウトから佐藤輝が打席に向かい、レジェンドチームの監督を務める掛布氏が藤川監督をマウンドに送る驚きの采配を見せた
戸惑いつつも、追い込まれた後に右前へクリーンヒットを放ち、シーズンさながらの勝負強さを見せた
「打っちゃいましたね」と佐藤輝は苦笑しながら語り、レジェンドからの熱意とファンからの期待を受け止め、記録に挑む覚悟を新たにした
この一日が、彼のさらなる成長につながることが期待される
◆年間50本塁打以上はプロ野球史上10人が計15度しか達成していない
最多は2013年のバレンティン（ヤクルト）による60本塁打で、日本人最多は2022年の村上宗隆（ヤクルト）の56本
到達回数の最多は王貞治（巨人）の3度
阪神では1985年のバースによる54本で、日本人では1979年の掛布雅之が48本と大台に迫ったが2本届かなかった
今回のファン感謝デーでは、佐藤輝明選手が古巣のレジェンドからの期待を受け、50本塁打を目指す意気込みを見せました。掛布雅之OB会長の言葉に触発された彼の姿勢は、目標を高く掲げるプロスポーツ選手としての真摯さを感じさせます。ファンの前でのパフォーマンスも素晴らしく、彼が次のシーズンでどのような成績を残すのか、非常に楽しみです。
キーワード解説
- 三冠王とは？ 三冠王は、打率、ホームラン、打点の3つのタイトルを同時に獲得する選手を指します。このタイトルを取ることは、選手にとって非常に名誉な accomplishment です。
- フォアボールとは？ フォアボールは、投手が打者に対して4球以上ストライクゾーン外の球を投げ、打者が出塁できる状況を指します。選手にとっては、出塁率を上げる重要な要素です。
- キャリアハイとは？ キャリアハイは、選手がこれまでのキャリアの中で最も良い成績を残すことを指します。この年のパフォーマンスが特に優れている場合に使われます。
