村上宗隆、MLB移籍を目指すが評価は割れている?

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ヤクルトの村上宗隆選手(25)が、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ(MLB)への移籍を目指す中、専門家の間でその評価が分かれている

村上はNPB(日本プロ野球)の史上最年少三冠王として知られるが、長打力の高さだけではなく、打者としての特性や弱点が評価を複雑にしているようだ

長距離砲としての特性

村上は典型的な〝長距離砲〟として知られ、本塁打を中心に勝負をする打者である

これは、彼の打撃スタイルが選球眼やコンタクト力を重視する「コンタクト型」アベレージヒッターとは異なることを示している

MLBでの適応力が懸念されるのはそのためであり、過去にMLBで苦戦した筒香嘉智選手と重ねる関係者も少なくない

筒香選手との比較

筒香はMLBでの3年間で18本塁打を記録したが、打率は1割9分7厘と低迷した

日本に復帰した後は成績を回復させたものの、MLBでの苦戦が彼の評価を下げる結果となった

特に、彼も村上同様にインハイの速球に対する対応に課題を抱えていたと言われている

村上選手のシーズン成績

試合数 本塁打 打率 打点
56 22 未公表 未公表
村上は今シーズンの前半に右脇腹の故障に苦しんだものの、復帰後は56試合で22本塁打を放っており、その打撃力を再確認させる形となった

しかし、その成績もチームの不振の影響を強く受けており、評価につながる機会が少なかったのが実情である

MLB球団の評価基準
MLBのスカウトは村上の打撃スタイルについても分析を行っている

特に、彼の22本塁打の半数以上がセンターから逆方向へのものであり、配球の組み立てによって「ソロホームラン」になりやすい状況が見受けられた

このため、村上が競争の中で見せるべき「本物の打席」が不足していたとの指摘もある

村上はすでにポスティング申請を行い、数球団が注視している状況にある

契約規模は5年総額180億円前後と予測されており、期待値はかつてないほど高い

ただし、彼が新たな舞台で評価を覆せるかどうかは、彼自身のパフォーマンスにかかっている

メジャー初年度から強いスタートを切ることが求められる村上

果たして、彼はこの挑戦を克服し新たな栄光を手にすることができるだろうか

村上選手については、NPBでの実績があるものの、MLBでの評価が分かれているのは興味深い。彼のスタイルやチーム状況が影響しており、今後の取り組みや環境変化が与える影響について注目が集まる。特に、筒香選手との比較が示すように、メジャーでの適応が如何に難しいかが浮き彫りになった。これから彼の進路がどのように進むのか、関心が高まる。
キーワード解説

  • ポスティングシステムとは?:ポスティングシステムは、日本のプロ野球選手がメジャーリーグに移籍する際に用いる手続きで、選手の権利を保持しつつ他チームへの交渉を可能にする制度です。
  • 三冠王とは?:三冠王は、同一シーズンで打率、本塁打、打点の三部門で1位になることを指します。これは打者にとって非常に高い成果とされ、特に優れた打撃力を証明するものです。
  • 長距離砲とは?:長距離砲は主に本塁打を多く打つことができる打者を指し、その打撃スタイルは力強いスウィングによって大きなフライボールを放つことに特化しています。

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