WHIPは投手の効率を示す重要な指標で、低ければ低いほど打者を抑える能力が高いことを意味する
今井投手は球威のあるストレートと質の高いスライダーを武器にし、今年も好投を続ける日本の代表的な投手となった
そんな今井投手が、12月2日に書籍『今井達也のピッチングバイブル』をベースボール・マガジン社から発売した
価格は税込みで1,980円
この書籍では、彼の投球に関する哲学や技術について詳しく解説している
一部の内容は先行公開されており、ファンやこれからの投手にとっても必見の一冊となっている
理想は「自然と高めに浮き上がるボール」
今季、今井投手はストレートが自己最速の160キロを記録したが、彼自身はスピードにこだわっていないという投球において理想とするのは、低めを狙ったボールが自然と高めに浮き上がることだ
このようなボールは打者にとって思わぬ弾道となり、空振りを誘うことができる
彼が例に挙げたのは、5月24日に行われたロッテ戦での一球
この時、160キロのストレートが外角低めに狙ったボールが高めに浮き上がり、見事に空振りを取った
今井投手は「意図せずに浮き上がるボールは、打者にとって本能的に捉えづらい」と述べ、あえてコントロールを狙う必要はないと信じている
また、一般に言われる「外角低めにコントロールすることが重要」という考え方についても彼は疑問を呈する
特に右打者に対しては、体格や構造から見ると、むしろ内角高めが質の良いボールになることが多いという
彼の独自の見解は、プロ野球界において、新たな投球理論を提示するものとなりそうだ
今井達也選手の考え方は、従来の投球理論にはない独自の視点が感じられます。特に「低めを狙って高めに浮くボール」という発想は多くの投手にとって新たな発見となるでしょう。その理論が今後の投球スタイルや教育に影響を与える可能性を考えると、非常に興味深いです。
キーワード解説
- WHIPとは？：WHIPは「Walks plus Hits per Inning Pitched」の略で、投手が1イニングあたりに与える与四死球と被安打の合計を示す指標です。この数値が低いほど、投手の抑え込む力が高いことを意味します。
- ストレートとは？：ストレートは、投手が投げる球種の一つで、打者の手元に届くまでの回転が少なく、一直線に飛ぶ速球のことを指します。
- 質の良いボールとは？：質の良いボールは、打者が打ちづらい特性を持つ球種や球速、回転数を備えたボールを示します。球の伸びや変化など、打者の期待を裏切る特長があります。
