阪神淡路大震災から30年、田口壮氏のキャッチボールがもたらした希望

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

阪神淡路大震災から30年、田口壮氏のキャッチボールがもたらした希望

1995年に発生した阪神淡路大震災から30年を迎え、プロ野球界の名選手である田口壮さんがその当時の思いを振り返る場面があった

グリーンスタジアム神戸(現在のほっともっとフィールド神戸)では、当時のオリックスがパ・リーグで連覇を果たし、その冠に輝いた名シーンが記憶に蘇る

田口さんと、後に米メジャーリーグでも名を馳せるイチローさんの「強肩」を活かしたキャッチボールは、観客たちにとって忘れられない瞬間だった

イチローさんが披露した背面キャッチは、歓声を呼び起こし、スタジアムを沸かせた

「あの頃はね……」と田口さんは当時の心境について語った

「傷ついた方々に喜んでほしい」との思いが、投手交代の時間すらも一つのショーに変えた

オリックスが本拠地を構える神戸市は震災により甚大な被害を受け、多くの親族を失った選手たちもいた

しかし、当時のスタンドは被災者たちで満員となり、田口さんは「今、やらなければ」との使命感を持ってプレーし続けた

「皆さんの『頼むぞ』という気持ちが伝わり、様々な奇跡のような勝ち方をした」と振り返る田口さん

彼らは「がんばろうKOBE」の合言葉で、被災者たちと心を一つにした

震災から30年が経過した現在も、田口さんは「復興に終わりはなく、次世代にどう記憶をつないで行くか」が重要だと語る

キャッチボールは、傷ついた心を癒し勇気を与えた

その大遠投の軌道は、被災した人々にとって決して忘れられない記憶として残り続けるだろう

(竹村文之)阪神淡路大震災の被害は甚大で、多くの人々が心に傷を抱えています。その中で、田口壮氏のキャッチボールは希望をもたらしました。彼の思いや行動が、震災の痛みを少しでも和らげる力を持っていたことに感動を覚えます。未来に向けた復興の道のりにおいて、田口氏のような存在がどれほど大切かを再認識することができました。
キーワード解説

  • 阪神淡路大震災とは?1995年1月17日に発生した地震で、兵庫県を中心に大きな被害をもたらした。
  • キャッチボールとは?2人以上がボールを投げ合う遊びや練習のことで、野球の基本的なスキルを磨くために行われる。
  • 強肩とは?非常に強い腕の力を持ち、遠くへ正確にボールを投げる能力を指す野球の用語で、特に外野手に求められる能力である。
  • 復興とは?震災や災害によって失われたものを再生することで、地域の生活や経済を再び活性化させるプロセスを指す。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。