「覚悟の年です」という言葉を口にし、一回り強くなって帰ってきた彼は、筑後市のファーム施設での自主トレーニングを経て多くの成果を収めている
山本選手は、明星大学からソフトバンクに入団した左打ちの大砲候補として期待されている
昨シーズンは、ウエスタン・リーグでわずか14試合出場に留まり、打率は1割6分2厘、1本塁打だった
しかし、ファームの非公式戦では3割6分5厘を記録
打率は良好も、本塁打数の少なさが課題となっていた
オフシーズン中、打撃力向上を狙ってバットの長さを1センチ伸ばし(85センチ)、重さも20グラム増加(900グラム)させることを決めた
バットの改良に関しては、「まだまだ慣れないといけない」と語るように、試行錯誤を続けている
山本選手は、過去に左膝の手術を受けた他、昨年7月には腰痛に悩まされ、その後パーソナルジムで身体の使い方を修正し、怪我の予防にも力を注いできた
その中で、呼吸法や体のバランスについても学び、特に「体のバランスがいかに大切なのかが分かった」と述べている
昨シーズン、周囲の育成選手が支配下選手に昇格したこともあり、焦りを感じていたという
しかし、地元に帰省した際、家族や友人の声に励まされ、自身のプレイに集中することを決意
支持者の期待に応えるため、覚悟を持ってプレーすると語った
春季キャンプはC組(3、4軍)からスタートしたが、そこでの練習では力強い打球を飛ばし、オフからの取り組みの成果が実を結んでいる
特訓と打撃練習に意欲的に注力している彼の顔つきには充実感があふれており、動じない心を持っていることが、選手としての強さを証明している
山本選手の厳しい状況下でも前向きな姿勢は、他の選手にも良い影響を与えるかもしれません。特に、多くの若手選手が彼と同じように技術やメンタルを向上させるために努力する姿を見ることで、チーム全体に良い活力が生まれることが期待されます。
キーワード解説
- 育成選手とは? 新人選手を育てるために、プロのチームが採用する制度の一つです。育成選手は、試合には出場できない場合もありますが、チームの練習で育てられます。
- 打率とは? 野球において、選手の打撃成績を示す数字で、打数に対する安打の割合を表します。高い打率は、選手がヒットを打つ確率が高いことを意味しています。
- 特訓とは? 特別な訓練を指します。選手が技術や体力を向上させるために行う集中したトレーニングのことです。

