ヤクルトが衣笠剛氏の逝去を発表、3年ぶりの優勝に誓いを立てる高津監督

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2025年2月10日、東京ヤクルトスワローズは、衣笠剛(きぬがさ・つよし)球団代表取締役会長CEO兼オーナー代行が7日に亡くなったことを公式に発表した

享年76歳で、愛媛県出身の衣笠氏は、2011年6月から球団社長兼オーナー代行として指揮を執り、特に2015年、2021年、2022年のリーグ優勝に大きく貢献してきた

彼の訃報は、キャンプ地の沖縄で高津臣吾監督(56)に伝えられ、瞬時に涙を流す場面が見受けられた

「感謝してもし切れない存在」 高津監督は、衣笠氏の情熱的な姿勢や、常に強いスワローズを考えてくれた姿勢に感謝の意を示し、「最後に会えなかったのが残念」と声を震わせて語った

衣笠氏は1971年にヤクルト本社に入社し、その後、2011年6月には球団社長兼オーナー代行に就任、2023年3月からは球団代表取締役会長としてリーダーシップを発揮していた

近年、彼の指導の下でチームは3度のリーグ優勝を果たし、クラブの地位を高めてきたが、昨夏からは体調不良が続いていた

高津監督と衣笠氏の記憶 高津監督は、2013年のオフに衣笠氏から復帰を促されたことを鮮明に覚えている

当時、彼は戦力外通告を受けていたが、衣笠氏の温かい言葉により、再びチームに戻ることができたという

監督職に就く際にも支援を受けており、「やっぱり勝って喜ばせてあげようじゃないか」と選手たちとともに優勝を目指す決意を新たにした

告別式と今後の目標 21日に予定されている告別式には一時帰京して参列し、「たくさんお客さんが入った神宮球場で勝つ野球、面白い野球を見せる

会長のためにも勝ちたい」との言葉が添えられた

今後のシーズンにおいて、選手たちのモチベーションの核として、衣笠氏の存在は大きな意味を持つだろう

真中満臨時コーチのコメント 真中満臨時コーチは、衣笠氏との強い絆を振り返り、「大変お世話になった方なので感謝しかありません

最後にお会いしたのは昨年7月で、寂しい気持ちが込み上げます」とコメントした

チームの勝利が供養になるとの思いも語った

ヤクルトスワローズは衣笠剛氏の逝去を受け、その影響の大きさを感じています。歴史あるリーダーの不在が、チームにどのような影響を与えるのか、注目が集まります。高津監督の気持ちが選手たちに伝わり、さらなるインスピレーションとなることでしょう。
キーワード解説

  • CEOとは? 企業や団体における最高経営責任者を指し、経営全般を統括する役割を担う。
  • リーグ優勝とは? プロ野球や他のスポーツにおいて、特定のリーグで最も成績が良いチームが得るタイトルを指す。
  • 戦力外通告とは? チームが選手に対して契約を更新しないことを通知することを指し、通常は成績やコンディションが理由で行われる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。