久古さんが思い出に残るエピソードとして挙げたのは、2017年6月6日に福岡ヤフオクドームで行われたソフトバンク対ヤクルト戦の出来事です
この試合は延長戦に突入しており、同点のまま試合が進んでいました
延長10回、2死三塁の場面で、打席に立ったのは柳田悠岐選手です
久古さんは彼を2球で追い込みましたが、3球目のシュートが柳田選手のバットに中途半端にヒットしました
この打球は三塁前へと落ち、予想外の展開が起きました
打球は高く弾んだ後、この年から張り替えられた人工芝によって急激に速度を失い、ファウルラインぎりぎりで静止しました
この出来事は「推定飛距離10メートルの内野安打」となり、三塁にいた走者はサヨナラのホームを踏む運びとなりました
久古さんはその瞬間、グラウンドに膝から崩れ落ちてしまいます
翌日、つば九郎は試合前にこのサヨナラ打の場面を再現するかのように、何度もボールを三塁線付近に落とし、スタンドの観客を楽しませました
この様子は、2月19日に西スポWEB OTTO!がSNSにアップし、その投稿に対して久古さんは「自分のプロ野球生活のハイライトシーンに彩りを与えてくれたね
つば九郎ありがとう
」と感謝の言葉を伝えました
久古さんは2018年限りで現役を引退し、2019年からは大手コンサルティング会社に転職しています
このエピソードは、プロ野球の魅力を再確認させるものです。選手たちの技術だけでなく、試合のドラマ性やユーモアまで兼ね備えています。久古さんとつば九郎の交流は、こうしたスポーツの楽しみ方の一端を示しているように思います。
キーワード解説
- サヨナラ打とは?試合の最終局面において、その打球によって勝利が決まる打撃のことを指します。
- 延長戦とは?規定のイニングが終了した後で、勝敗を決するために追加で行われる試合のことです。
- 人工芝とは?天然の芝生の代わりとして、スポーツ施設に敷かれる合成の草のことを指します。

