上原健太、完璧な投球も納得せず。厳しい先発争いを前に確かな決意

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◇2軍練習試合 日本ハム1-2阪神(20日・名護) 日本ハムは20日、名護で開催された阪神との2軍練習試合に臨んだ

この試合で先発した上原健太投手(30)は、打者6人を相手に2回を無安打無失点と完璧な内容だったが、本人はその結果に満足感を抱いていないことを明かした

彼は、激しいローテーション争いに向けてさらなる状態向上を目指す

さらに、先日2軍に降格した山口アタル外野手(25)は、「5番・左翼」で出場し、2打数2安打の好成績を記録した

上原の投球内容と課題

上原投手は、3番小野寺選手と4番ヘルナンデス選手を変化球で連続三振に仕留めるなど、一人の走者も許さない完璧な投球を見せた

しかし、彼は淡々と試合を振り返り、「ゼロで抑えられたのは良かったと思うが、納得のいく球は1球ぐらい」と述べ、自身に厳しい評価を下した

実戦での課題

上原は、「左腕の使い方が合っていない」と問題点を考察した

「テイクバックに違和感がある」とも語り、この違和感はブルペンでの練習では感じられず、実戦でのみ現れる問題であると指摘した

特にストレートの投球時にコースや高さに対する意識が求められる中で、自身のアピールが必要な立場であるため、満足するわけにはいかないと語った

厳しい先発争い

今季の日本ハムでは、金村投手が開幕投手にほぼ確定し、山崎、加藤、伊藤の先発3本柱も確定的である

残された枠を争う選手は多く、上原は「結果を残し、アピールしながら修正していく必要がある」と語り、競争の激しさを強調した

山口アタルの打撃向上

山口選手は、2打数2安打を達成し、自身の打撃に対する自信を取り戻しつつある

「何も考えず、楽しむことで打撃が戻った」と笑顔で語った

彼は、入団時に購入したVRヘッドセットを用い、対戦予定の投手に近い球種を体験することで試合前にイメージを形成している

この準備が影響し、試合中もリラックスできたと述べた

上原健太投手の投球に対する姿勢が印象的で、厳しいローテーション争いの中で自身の最大限のパフォーマンスを求める姿が見られました。山口アタル選手も心理面の向上を図ることで打撃を取り戻しつつあるのは、彼の成長の証です。両選手が今後どのように成長していくのか、楽しみです。
キーワード解説

  • ローテーション争いとは? プロ野球において、先発投手が試合で投げる順番を決める争いを指します。多くの選手が少ない枠を競い合うため、非常に厳しい競争となります。
  • テイクバックとは? 投球動作における腕の引き上げる動作で、投手がボールを投げる前に重要な役割を果たします。この動作によって、投球の精度や威力が左右されます。
  • ストレートとは? 投手が最も基本的な球種で、真っ直ぐに投げるボールのことを指します。打者にはストレートが難敵となることがありますが、選手の技術や投球のタイミングが試されます。

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