今回の大会には、地元のチャイニーズ・タイペイ、ニカラグア、スペイン、南アフリカが出場枠2枠を争う形でトーナメント形式で進行しました
競技は総当たりのリーグ戦で行われ、首位に立ったニカラグアが早々に出場権を得る中、リーグ戦2位のスペインと3位のチャイニーズ・タイペイが25日にプレーオフを戦いました
チャイニーズ・タイペイはこのプレーオフで、まず序盤にリードを奪うも、相手のミスによる追加点が功を奏しました
6回には、チャイニーズ・タイペイが1点リードし、ノーアウト2塁からのバント攻撃が続き、スペインのサード選手の悪送球が重なり、5-2とリードを広げました
その後、スペインが1点を返すも、8回にチャイニーズ・タイペイが再度追加点を加え、投手陣を支えることに成功しました
特に注目されたのは、20歳の左腕孫易磊(スン・イーレイ)投手のピンチでの活躍でした
彼は1アウト満塁の場面で登板し、していますが、次のバッターを流れるようなチェンジアップで三振に仕留め、その後のバッターも97マイル(約156キロ)の速球で連続三振にしました
この活躍が、チャイニーズ・タイペイの勝利へとつながりました
試合終盤、守護神の曾峻岳(ツェン・チュンイェイ)投手が登板し、三者連続三振を奪い、最終的に6-3で勝利を収めました
これにより、チャイニーズ・タイペイは2026年WBC本戦出場の最後の椅子を獲得しました
今後はアメリカ・ツーソンで行われる予選で、残りの2つの出場枠がブラジル、中国、コロンビア、ドイツの4カ国によって争われることになります
チャイニーズ・タイペイのWBC本戦出場が決まったことは、野球ファンにとって喜ばしいニュースです。特に若手選手の活躍が目立ち、今後の大会でも注目される存在となるでしょう。孫選手のピンチを切り抜ける投球は素晴らしく、これからが楽しみです。
キーワード解説
- ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)とは?:世界各国の野球代表が集まり、国別の優勝を争う大会で、4年ごとに開催されます。
- チェンジアップとは?:ストレートよりも遅い球速で投げるボールで、バッターがタイミングを外されやすいため、三振を奪うのに効果的です。
- 悪送球とは?:守備選手がボールを捕球した後、目的の選手に適切に送球できない失敗を指し、攻撃側にとって大きな得点チャンスとなります。

