その中で、田口麗斗投手(29歳)は特に注目される存在である
年末年始にはアメリカ・ハワイでの自主トレを行い、身体を鍛え上げている
今キャンプでは、田口はシンカーの習得に挑戦している
このシンカーとは、ボールが手元からリリースされた後に、急激に横方向に変化する球種である
昨季は試合で投げたことがない新球であり、「チェンジアップとは全然違く、フォークボールとも異なる」と田口は語る
シンカーは球速がありつつも、しっかりとした変化を持つため、打者にとっては非常に打ちにくい球と言える
田口のシンカーは、彼自身の試行錯誤の成果であり、特に左バッターに対して効果的な球種を目指しているという
これまで田口は鋭く変化するスライダーを主な武器としており、先発投手としての経験も豊富である
彼は、菅野智之選手との会話の中で、「スライダーピッチャーとしてシュート系の球を習得するのは永遠のテーマ」と語った
今後、シンカーの習得が進めば、田口はさらなる進化を遂げる可能性が高い
田口は「守護神の座を再取得する」という明確な目標を持っており、「自覚を持って競争に勝たなければならない
与えられるのではなく、自分でつかみに行く」と強い意志を示している
2023年には抑えとして33セーブを挙げたものの、昨季はキャンプ中に下半身を痛めた影響で、その役割を全うできなかった
今年は新外国人選手バウマン(前マーリンズ)や小沢選手と守護神の座を争うことになる
高津監督も、抑えを「固定したいのは間違いない」とコメントしており、開幕当日には誰がその役目を担うかは未定とのことだ
田口の新たな挑戦は、彼にとって重要なステップであり、9月には30歳を迎える左腕の活躍に期待がかかる
田口投手が新たな球種シンカーの習得に挑戦する姿は、彼の進化と競争心を示しています。守護神の座を奪還するための意欲が感じられ、注目されるところです。
キーワード解説
- シンカーとは?:ボールが放たれた後、急激に横に変化する球種で、打者にとって非常に打ちにくい。投手が習得することで、バッターへの対策が強化される。
- 守護神とは?:リリーフピッチャーの中でも特に重要な役割を持つ投手で、試合の終盤に登板して勝利を守る責任がある。
- 自主トレとは?:選手自らが設定したトレーニングプログラムに基づいて行う練習で、シーズン中のパフォーマンス向上を目指す。

