この試合は、開幕を前に激化するローテーション争いにおける重要な一歩となった
佐藤は初回に四球を与えた後、相手の盗塁を許し、1点を失った
この失点が心理的にプレッシャーとなるかと懸念されたが、2回以降は冷静な投球を見せ、注目のルーキーである宗山塁内野手(22歳、明大)を三邪飛で抑え、さらに3回には3者凡退を達成した
最後の打者は辰己涼介外野手(28歳)で、140キロの速球で空振り三振に打ち取った
ただ、立ち上がりに不安定な部分が見受けられ、直球の制球にも課題が残るとはっきり認めた
「前回からの課題を十分に繰り返し解決できていなかった」と反省の弁を述べ、その後もカーブやカットボールなどの多彩な球種を使用し、試合を壊すことなく投げ切った
また、この試合では同じ左腕の楽天・早川隆久投手(26歳)との先発対決も注目された
佐藤は「力感や緩急など、自分が投げたい球種を全て投げることができた
早川選手のレベルはさらに上で、自分も学ぶことが多かった」と感想を述べた
宮城県出身の佐藤は、大学も岩手県に在籍し、地元の楽天球団と対戦することは特別な感慨があったようだ
「知っている選手ばかりで、観客として見ていたこともあったため、戦うのは不思議な感覚だった
しかし、勝負なのでそこはしっかり気持ちを切り替えた」と振り返り、充実した3イニングを演じたことを強調した
広島の佐藤投手はオープン戦で初登板し、1失点の成績は印象的です。特に後半の投球は良かったですが、立ち上がりの不安定さが課題と言えるでしょう。この経験を生かして、今後の成長が期待されます。
キーワード解説
- オープン戦とは?春季の調整として行われるプロ野球の試合で、選手たちは実戦感覚を高めて開幕に備えます。
- ドラフトとは?野球などのスポーツで、各チームが選手を選ぶ制度のことで、将来の才能を持つ選手がプロに入る大事なイベントです。
- 左腕とは?左腕投手のことを指し、右打者に対して有利な角度で投げることができるため特に注目されます。

