このFA権を用いて移籍する選手たちの中で、読売ジャイアンツは特に活発に動きを見せている球団の一つです
しかし、過去には期待されたにも関わらず補強失敗となった事例も少なくありません
ここでは、その中でも特に目立つ存在であった元選手、野上亮磨に焦点を当てたいと思います
野上亮磨とはどんな選手だったのか
埼玉西武ライオンズから読売ジャイアンツに加入した野上亮磨は、選手生活の大部分を怪我に悩まされました神村学園高校時代に春の甲子園で準優勝を飾り、その後は社会人野球の日産自動車で実績を重ねた彼は、2011年ドラフトでライオンズから指名を受けプロ入りを果たしました
プロ1年目から登板機会を得た野上は、2012年には8勝、2013年には初の2桁勝利となる11勝を挙げ、先発ローテーションの一員としての地位を確立しました
2017年には再び11勝をあげ、その実力を証明するも、翌オフにFA権を行使
この時、阪神タイガースや横浜DeNAベイスターズからも興味を持たれましたが、最終的にはジャイアンツに3年契約で移籍しました
移籍後の苦闘
残念ながら、ジャイアンツでの初年度は4勝止まりで、シーズンの途中からリリーフへと配置転換されました2019年には左アキレス腱を断裂する大ケガを負い、長期離脱を余儀なくされました
手術とリハビリを経て2021年に一軍に復帰したものの、シーズン序盤で右肩を痛めるなど、最後まで怪我に悩まされ、現役引退に至りました
FA選手の未来
プロ野球界においてFA権は選手に選択肢を与えますが、必ずしも成功に結びつくわけではありません野上の移籍は一例に過ぎず、多くの選手がFAでの移籍後に厳しい状況に直面しています
今後も、選手たちが移籍先でどのような成果を上げていくかは、ファンにとって見逃せないポイントとなるでしょう
野上亮磨選手のジャイアンツでの移籍は、選手個人の能力が必ずしも成功に結びつくとは限らないことを教えてくれます。プロ野球においては、怪我や選手間の競争が選手のキャリアに大きな影響を与えることを再認識させる事例です。
キーワード解説
- フリーエージェントとは？：プロスポーツ選手が契約期間終了後に所属先を自由に選べる権利のことを指します。FA権を取得することは選手にとって重要な位置づけです。
- 先発ローテーションとは？：チームの投手陣の中で、試合ごとに一番手として先発する選手の順番のことを指します。ローテーションに入ることは、選手がチームで重要な役割を持っていることを示します。
- リリーフとは？：試合中に先発投手が交代した後に登板する投手のことを指します。リリーフ投手は、試合を引き締める重要な役割を担っています。
