阪神・伊原がオープン戦初先発で無失点、開幕ローテ入りへ猛アピール

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「オープン戦、西武1-0阪神」(11日、ベルーナドーム)で、阪神タイガースのドラフト1位選手である伊原陵人投手(24歳、NTT西日本)がオープン戦初先発を果たしました

伊原は4回を投げて無失点という見事な成績を収め、開幕ローテーション入りへの道を強くアピールしました

投球内容の分析

伊原は、12個のアウトのうち10個をフライアウトで奪うなど、その球威とキレのある投球を披露しました

特に、キャッチャーとのコミュニケーションを重視し、カットボールやスライダーを使い分けながら投げることで、打者のタイミングをずらしました

これにより、フライアウトのパターンが増えたことも彼自身が認めています

ピンチを切り抜ける冷静さ

試合中、伊原は満塁のピンチを迎える場面もありましたが、その際にも慌てることはありませんでした

彼は「全然焦ることはなかった」と振り返り、抑え込む姿勢を見せました

これは、1軍での初先発という重圧にも関わらず、冷静に投球できる能力を持っていることを示しています

今後の課題と展望

試合後、伊原は「良くなかったと思います」と自己評価を行い、特に「カウントの作り方が悪かった」と自身の課題を洗い出しました

ボール先行になってしまった場面も多く、これが球数過多につながるとのこと

伊原は「欲しいところで必ずストライクを取れるボールの操りが必要」と将来を見越した意見を述べました

開幕ローテーションの展望

現在、阪神の開幕ローテーションに確定しているのは村上と才木の2人のみで、大竹は下肢に張りを抱えているために調整が遅れています

藤川球児監督は伊原について「十分なところにはいる」と高評価を示しており、今後のローテ入りに期待が高まります

伊原は「とにかくゼロで抑えることは一つの目標だったので、今日できたのは自信にして、次につなげていきたい」と胸を張り、さらなる成長を誓いました

新人ルーキーとして、開幕前の厳しい競争に勝ち抜くための強心臓が、今後のカギとなるでしょう

今回の伊原投手のオープン戦初先発は、彼にとって大きな成功となりました。冷静にピンチを切り抜ける姿や、無失点で抑えたことは彼の実力を証明しています。しかし、自己評価が厳しく、さらなる向上を目指している姿勢には期待が高まります。開幕ローテ入りの可能性も見えてきており、今後が楽しみです。
キーワード解説

  • オープン戦とは? オープン戦は、プロ野球シーズン前に行われる試合であり、選手たちが公式戦に向けた調整を行うチャンスです。
  • カットボールとは? カットボールは、ピッチャーが投げる変化球の一種で、ボールがわずかに横に切れるため、打者がタイミングを合わせにくくなります。
  • フライアウトとは? フライアウトは、打者が打ったボールが空中に上がってキャッチされ、アウトになることを指します。
  • ストライクとは? ストライクは、投球が打者のストライクゾーンに入った場合に与えられる判定で、打者にとっては打つべき球とされています。

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