13日に阪神甲子園球場で行われた練習では、外野手の吉沢亮(3年)選手が「急造ノッカー」として参加しました
ノッカーとは、練習中に打球を打つ役割を担う者のことで、選手のフライやゴロを打ち上げたり、位置を確認したりするのが主な目的です
ノッカーは通常、監督や指導者が担当しますが、左打ちの選手を選んだ理由は、左打者が立つことで外野手に対する視界をより自然に体感させるためです
この日の練習では、吉沢がその役割を引き受け、さまざまな種類の打球を打ちました
吉沢は練習中、「いつも先生が簡単に打っている様子を見て、私もできると思った」と語りながらも、「満足いく打球を打てたのは3割くらいでした」と軽やかな苦笑いを浮かべました
それでも彼は、「自分が打ち上げたボールの行方をじっくり確認できたのは良い経験だった」と語り、ノッカーの楽しさを感じさせました
今春の大会では、横浜清陵は初戦で昨秋の明治神宮大会で準優勝した広島商と対戦します
吉沢は、「9回が終了した時点で1点でも相手を上回ればいい
内容も大切だが、勝って終わりたい」と意気込みを見せました
横浜清陵の練習スタイルは、選手たちの役割の幅を広げ、チームの団結力を高める工夫が伺えます。特に吉沢選手がノッカーを務めることで、チームメイトの視界や打球の感覚を育成する新たな試みが評価されるでしょう。このように、選手の役割を柔軟に変化させることで、より強力なチームへと成長することが期待されます。
キーワード解説
- ノッカーとは?:ノッカーは練習中に打球を打つ役割を持つ人のことを指し、選手に様々な打球を体験させるために行われます。
- 選抜高校野球とは?:日本の高校野球の大会の一つで、全国の優秀な高校が参加し、春の叙勲として位置づけられています。

