横浜の織田翔希、甲子園デビューを果たすも悔しさの残る投球

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◇選抜高校野球1回戦(19日、甲子園)◇○横浜(神奈川)4―2市和歌山● 横浜の2年生右腕・織田翔希が、甲子園の舞台でのデビューを果たし、注目を集めた

試合は横浜が市和歌山に4-2で勝利したが、織田は立ち上がりから自己最速タイの151キロを記録し、甲子園の観客を興奮させた

試合の初回、織田は市和歌山の先頭打者・津本峰月に対し、エンジン全開の投球を披露

2球目で151キロを計測、さらに4球目には152キロを記録するなど、明らかに素晴らしいパフォーマンスを見せた

しかし、本人はこれに満足せず、「球速にこだわりはないので」と冷静に振り返る姿勢を崩さなかった

織田は大会最速の153キロを1キロ差で逃したが、「チームを勝たせる投球」を心がけ、特に制球力に重点を置いているという

冬の練習では、走者がいる状況での投球を意識し、ゲッツーを取るための低めのカーブを磨いてきたとのこと

試合途中、織田は3回に初安打を許し、4回には2死から連続安打を浴びて初失点

最終的には5回で2失点を喫し、悔しさを滲ませつつ降板した

試合後、監督の村田浩明氏は織田の病気とそれに伴うコンディション不良もあったことを振り返りつつ、彼の可能性に期待を寄せた

なお、織田は「松坂大輔」と同じ横浜高校出身ということで、周囲からも過去の名投手と比較される

本人は「まだメンタルが少し弱い」と謙虚に話しつつ、自身の目標として松坂の背中を超えたいと語った

周囲の期待を背に再び大きな一歩を踏み出せるか、注目される

横浜高校の2年生右腕・織田翔希選手の甲子園デビューは、期待されていたが、いくつかの課題も浮き彫りになった。特に、最初こそ注目の球速を記録したが、徐々に難しさを感じながらもマウンドでのプレッシャーに挑む姿は、多くの人に感銘を与えた。これからの成長に期待が高まる。
キーワード解説

  • 選抜高校野球とは? - 日本の高校野球の中でも特に権威ある大会で、全国の強豪校が集まって行われる。毎年春に開催され、多くの注目を集める。
  • 制球力とは? - 投手がボールを予定した場所に正確に投げる能力のこと。これが高いと、打者を打ち取る確率が増え、試合の展開に大きな影響を与える。
  • ゲッツーとは? - 野球用語で、「ダブルプレー」のことである。走者が二人いた場合に、一度の打球で二人のランナーをアウトにすることができる。

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