彼は7回まで無失点を維持する力投を見せましたが、8回に2四球と失策が絡み、同点となってマウンドを降りました
高橋は初の開幕投手を任されながらも前回の登板で敗戦投手となり、その雪辱を期して臨んでいました
試合は延長12回に引き分けに終わりましたが、8イニング1失点(自責点0)という素晴らしい投球が評価されています
打者有利と言われる神宮球場での試合で高橋は、3安打、1失点(自責点0)の圧巻のピッチングを披露しましたが、白星を拾えなかった理由について自身の詰めの甘さを挙げました
「8回の同点は四球から
僕が無失点で終わっていれば、延長になることもなかったので、そこは反省です」と振り返りました
自己採点が厳しい高橋ですが、マウンド上では不完全燃焼に終わった開幕戦の姿は見る影もありませんでした
最速155キロの直球と切れ味のあるスプリットを駆使し、ヤクルト打線を圧倒しました
初回から4回までは完全無失点に抑える好投を見せました
5回、2死三塁のピンチも148キロのスプリットを使用し、浜田を三ゴロに打ち取り切り抜けました
悔やまれるのは、1点リードで迎えた8回の場面です
1死から代打の宮本に四球を与え、その後も松本直を三ゴロに打ち取ったものの、併殺を狙った送球が二塁手の板山に捕球できず、その結果オールセーフとなりました
続けて代打の山田に四球を与えたため、塁が埋まります
その後、赤羽には初球のカットボールを打たせたものの、遊撃手の村松から二塁への送球がボールとなり、結局同点に追いつかれてしまいました
それでも続く長岡を152キロで空振り三振に仕留め、勝ち越しを許しませんでした
高橋は雄たけびを上げ、力強く拳を握りしめました
「チームの1年を決める」との意気込みで臨んだ3月28日のDeNAとの開幕戦では、5イニングで5失点する悔しい結果に終わり、「登板後の夜は寝付けなかった
早く次の登板が来てほしかった」というほどつらい思いを抱えていた高橋でした
高橋宏斗投手の今回の投球は非常に素晴らしかったですが、八回の四球が引き金となって同点に追いつかれたのは痛手です。ピッチングはもちろんのこと、ゲームの流れをしっかりと見ながら投球をする役割も重要です。今後はその反省を生かし、より勝ちに近づけるプレーを期待したいと思います。
キーワード解説
- ピッチングとは?:ピッチングは、野球で投手がボールを投げる技術や方法のことを指し、投手の腕力や投球技術が試されます。
- スプリットとは?:スプリットは、投手が使用する変化球の一つで、ボールを握る際に指を開き、球速が速いながらも落ちる特性を持っています。
- 四球とは?:四球は、打者がボールを4回フォアボールとして見逃した場合に与えられる1塁の権利のことで、投手にとっては注意が必要なことです。
- 自責点とは?:自責点は、投手が失点を招いた責任の一部を示すもので、自分が直接的に関与した失点を計算する指標です。

