開幕から4試合目にしてようやく迎えた初安打は、4月1日の横浜DeNAベイスターズとの対戦での出来事だった
中野選手は開幕15打席目にして待望の一打を放ち、右前に運ぶと、一塁ベース上で安堵の表情を浮かべた
中野選手は、昨シーズンは自己ワーストの打率・.232で悔しい思いを経験しており、オフには打撃フォームの見直しを行っていた
その結果、オープン戦では打率・.342を記録し、期待が高まっていたにもかかわらず、開幕戦では打てない状況に悩まされていた
彼自身、「調子はわからない」と述べるように、打撃状態が不安定だったことに戸惑いを見せていた
オープン戦での過熱したパフォーマンスから、開幕後に低迷するのは新外国人選手にみられる現象と似ており、相手球団の徹底したリサーチにより難しいコースを攻められるケースがある
中野選手の場合、自己流の打撃スタイルを構築することが求められる
打撃巡回コーディネーターである和田豊氏は、自己の経験から「開幕に向けて徐々に状態を上げていくことが重要」とアドバイスを送っていた
その後、彼は開幕2カード目のDeNA戦ではマルチ安打を放ち、巨人戦でも好調ぶりを取り戻している
「もう大丈夫」「これからヒットを量産していくはず」との期待感が漂う中、中野選手の今後の活躍に目が離せない
中野選手の成長過程はプロ野球選手にとって共通の課題を表している。オープン戦での調子がシーズンにどう影響するか、注目が集まる中でどのように打撃フォームを調整し、克服していくのかが今後の焦点となる。
キーワード解説
- 初安打とは?プロ野球において選手が公式戦で初めてヒットを打つこと。
- 打撃フォームとは?選手がバッティングを行う際の姿勢や動作のこと。
- オープン戦とは?シーズン前の調整試合で、チームの状態を確認するための試合。

