しかし、この日の試合は3-3の同点で延長に突入し、井上選手は自身の勝利を手にすることはできませんでした
試合は、両軍無得点のまま進行し、井上投手は4回に山本選手にスライダーを捉えられ、先制の左前2点適時打を浴びました
その後、8回には味方が同点に追いつき、井上投手の負けは消えましたが、最終的には6回6安打2失点という内容でした
井上投手は自らの投球について「先制点を取られてしまうとチームの勝ちを導けなくなってしまうので、相手よりも先に取られないことが大事」とし、満足感は見せませんでした
試合中、井上投手は初回から長打と四球で走者を背負いましたが、その中でも甲斐選手のミット目がけて5奪三振を記録し、6回を投げ切ることができました
前回の中日戦でも2失点を許したが、この試合でも同様に高いレベルでの投球を続けており、「そういうことは気にせず目の前の打者をどう抑えるかの積み重ね」と語り、根気強さを見せました
昨季は8勝を挙げ、今季もカード初戦を任されるまで成長した井上投手は、「準備がしっかりできるようになった
打者の研究や調整も何のためかを理解しながらできるようになった」と自己の成長を実感しています
その支えとなっているのが、試合ごとに記入するノートと、日々の練習で気づいたことを書くノートの2つです
井上選手は「全部金言だと思って書いています
特に悪い時の言葉は響きます」と語り、先輩からの言葉が自身の励みになっていることを明かしました
今季初勝利はお預けとなったものの、「こうやって安定して試合を作っていけるのは自分の中では大きなことなので次も引き続きやりたい」と前向きな姿勢を崩しませんでした
次戦に向けて、その意気込みを続けていくことでしょう
この試合での井上投手の好投は光るものがありましたが、先制点を与えてしまったことが勝利に結びつかなかったのは残念です。今後の試合でもこのような安定した結果を残していくことが求められます。次回の登板が楽しみです。
キーワード解説
- クオリティースタートとは?: 投手が試合で先発して6イニング以上投げ、自責点が3点以下に抑えることを指します。この記録を達成することは、投手の能力を示し、チームにとって重要です。
- 奪三振とは?: 投手が打者を三振させることを指し、フォームの完成度や投球力を示します。奪三振が多いことは、投手の成長や実力を表します。
- スライダーとは?: 野球の球種の一つで、横に曲がる変化球です。スライダーをうまく使うことで、打者を打ち取ることが可能です。
- 安定した投球とは?: 投手が毎試合一定のパフォーマンスを発揮することを指し、これはチームの勝利に直結します。安定した投球は信頼の証でもあります。

