現役ドラフトで巨人へ
巨人は阪神との同一カードで3連敗を喫し、敵地・横浜スタジアムで迎えた4月8日のDeNA戦では、2度のリードを許す厳しい展開を強いられましたしかし、巨人の救援陣が7回以降無失点に抑え、結果的に今季初の引き分けに持ち込むことができました
この試合で特に目を引いたのが、北海道日本ハムファイターズから現役ドラフトで加入した田中瑛斗選手です
延長10回に登板した彼は、先頭打者の宮崎敏郎を149キロの速球シュートで見逃し三振に打ち取り、その後も安打を許しましたが、岡本和真選手の好守備によってピンチを回避しました
最後は蝦名達夫を148キロのシュートで打ち取るなど、無失点の活躍を見せました
田中選手は今季開幕から早くも5試合に登板し、3ホールド、防御率1.80という素晴らしい成績を残しています
日本ハムでは右肘の手術後に育成契約を経験するなど、波乱万丈なキャリアを歩んできた田中選手
新庄剛志監督からは「スター候補」の一人として、その潜在能力を高く評価されています
プロ初先発での勝利や、イースタン・リーグでの優れた成績など、彼の成長は目を見張るものがあります
新天地で能力が開花
田中選手は新天地の巨人でその才能を開花させることが、新庄監督への恩返しになると考えられていますまた、DeNAにおける中川颯選手のように、移籍が選手の野球人生を一変させることもあります
中川選手はオリックスでの3年間は一軍登板が1試合のみでしたが、DeNAで新たな挑戦を行い、実力を証明しました
春先は先発で不安定な投球を見せていた中川選手も、救援へ配置転換されると徐々に成績を改善し、日本シリーズでも重要な役割を果たしました
田中選手も同様に、巨人での新たな環境において、さらなる成長を期待されています
キーワード解説
- 現役ドラフトとは？：プロ野球における現役ドラフトは、選手が所属しているチームから他のチームへ移籍する際に行われる制度で、特に若手選手や成長が期待される選手が対象となることがあります。
- ホールドとは？：ホールドは救援投手が試合をキープする役割を果たした際に与えられるもので、リードを持っているチームが勝つための重要な指標の一つです。
- 防御率とは？：投手が与えた失点数をイニング数で割り算したもので、低いほどその投手が良い成績を収めていると言える指標です。
