江夏氏が甲子園で姿を見せるのは、2015年8月30日のレジェンドデー以来、実に10年ぶりのことである
試合開始前のセレモニーでは、「9番・ピッチャー、江夏」というアナウンスが響き渡り、江夏氏と同じく阪神のレジェンドである掛布雅之氏(69)が車いすで打者役としてマウンドに向かった
掛布氏は鼻に酸素チューブを装着したまま、捕手役である田淵幸一氏(78)に向かって投球する仕草を見せ、この光景に球場は万雷の拍手で包まれた
江夏氏の思い出と感慨
江夏氏は、「甲子園はふるさとだからこの球場をバックにして野球をやれたんだから
それが自分の一番の誇りです」と語り、その思い出の深さを示した
江夏氏は1968年に1シーズンで歴代最多の401奪三振を記録し、1971年にはオールスターゲームで9者連続奪三振という偉業を成し遂げた
セレモニーを共にした掛布氏と田淵氏も江夏氏との思い出を振り返り、田淵氏は「泣けてくるね、懐かしい」と涙を流し、掛布氏は18日に逝去したOBの小山正明さんのことにも触れ、「そういう中で2人とこういうことができたのが本当によかった」と感慨深い想いを明かした
今後の期待とエール
江夏氏は「絶対勝つよずば抜けた戦力をもっている」と現在のチームにエールを送り、球団創設90周年での優勝を心から願ったとコメントした
江夏豊氏の甲子園への帰還はプロ野球ファンにとって大きな喜びで、彼の存在が如何に重みを持つかを再確認させる瞬間でした。記憶に残る伝説的な選手と共に思い出を振り返りながら、今の若い世代がこれらの偉業を引き継いでほしいという期待も感じました。
ネットの反応
阪神OBの江夏豊氏が、聖地甲子園に帰還し始球式を行ったことに対して、ファンや読者から多くのコメントが寄せられました
江夏氏の姿に感動したというコメントが多数を占め、彼が車いすから立ち上がり投球を行った様子について称賛の声が上がりました
「素晴らしい、感動しました」という声がその象徴です
また「江夏さんをサポートした白仁田さんも久々に拝見した」と、彼の周囲の支えへの感謝の意も示されていました
一方で、江夏氏の過去に触れ、覚醒剤取締法違反での逮捕について指摘するコメントも存在し、「どうして誰もそのことに触れないのか」と疑問を呈する意見もありました
彼の業績を尊重する一方で、若い世代に与えるメッセージについて考えさせられるコメントも見られました
このように、江夏豊氏の帰還はファンの心にさまざまな感情を呼び起こし、その偉大な功績や過去の問題に再度目を向けるきっかけとなったようです
ネットコメントを一部抜粋
江夏さん甲子園来てたんやぁ良かったなーと思いながら読んでたら小山さん失くなったとあって思わずエッ!と声が出た。
江夏の時代は50試合登板25勝なんてシーズンもあり、それでも20年近く元気に現役が出来てた。
感動しました、江夏さんの投球姿に心を打たれました。
江夏さん、僕は貴方の晩年、パ・リーグ時代しか知らないが数々の伝説、ホンマに凄くて子供の頃から憧れの選手でした。
一度で良いから阪神に在籍していた時に優勝したかっただろうな。
キーワード解説
- ファーストピッチとは?:試合開始前に特別なゲストが行う投球のことを指し、観客に特別な盛り上がりを与える役割があります。
- 奪三振とは?:ピッチャーが打者を三振に打ち取ることを意味します。特に多く奪うことができた場合、優れた投手と評価されることが多いです。

