この試合では、初回に3安打を浴びて2失点を許したものの、その後は立ち直り、最速155キロの直球を軸にカーブをウイニングショットとして駆使し、10奪三振の力投を見せた
試合は7回を103球でまとめ、最終的に2失点を記録した
古林は4月23日の楽天戦で初登板初先発を果たし、6回途中で7失点（自責5）を喫して初黒星を喫していた
試合後の会見では、「ピンチに自分がどう向き合って切り抜けるかというところ」が課題として挙げられていた
この課題を見事に克服したのが5回の投球だった
1死二塁というピンチを迎えたものの、1番打者の野村をカーブで、2番打者の笹川を直球で空振り三振に仕留め、ピンチを乗り切った
打線も古林の好投に応え、5回に同点に追いついた後、7回には万波が決勝となる6号ソロを放った
その後、7回を投げ終えた古林は新庄監督とハイタッチし、試合について「初回に点を取られた後、切り替えて投げることができてよかったです
（10奪三振も）5三振ぐらいの感覚だった
チームが勝てるように頑張って投げた結果です
今はホッとしています」と振り返った
古林睿煬は2000年6月12日に台湾の台中市で生まれ、平鎮高中から2018年のドラフト1位で台湾・統一ライオンズに入団した
2019年に1軍デビューを果たし、2021年には史上最年少で開幕投手を務めるなど、台湾プロ野球界での実績が豊富だ
2023年にはアジアプロ野球チャンピオンシップで台湾代表として出場し、侍ジャパン戦においては6回1死まで完全投球を披露した
昨季は21試合に登板して10勝2敗、防御率1.66という素晴らしい成績を残し、最優秀防御率と年間MVPの栄冠にも輝いている
台湾プロ野球での通算成績は70試合登板に対して32勝15敗、防御率2.48である
古林は「火球男」と呼ばれ、大のおばあちゃん子としても知られており、愛称は「金孫」、つまり「祖母にとっての黄金の孫」を意味する
また、彼はダルビッシュ有選手を憧れの投手として挙げている
184センチ、81キロの体格を持つ古林は、今季の推定年俸が6000万円とされている
古林睿煬投手が来日初勝利を挙げたことは、彼の成長を示す重要なステップであり、特にどのようにピンチに対応したかが評価されるべきだと思います。打線も彼の投球に応える形で勝利に導いたことが印象的でした。
ネットの反応
古林投手が日本での初勝利を挙げたことに対して、ファンからは称賛のコメントが数多く寄せられました
彼の立ち上がりに対しては心配の声もあったものの、2回以降は力強いピッチングを披露しました
特に、ストレートの威力やカーブの鋭い軌道に驚嘆する声が多く、今後の活躍に期待を寄せるファンが多いことが伺えます
また、他のピッチャーとの連携についても触れられ、伊藤大海選手や金村選手との「三本柱」を形成し、チームを強くしてほしいとの願いが表れています
古林投手のナイスピッチングを称える一方で、次回登板への期待も高まり、ファンは今後の彼の成長を心待ちにしています
全体として、ファイターズの先発ローテーションが盤石になってきていることに、ファンは安心感と期待を抱くようです
ネットコメントを一部抜粋
立ち上がりは苦労しててどうなるかと思ったけど、その後立て直せたのは良かった。
古林投手、気持ちの入ったストレート見応えがありました。
正直１回の時点で、こんな大事な試合を任せるなよ、まだ早いんだよって思ったけど、完全に自分が誤りでした。
さすが火球男と呼ばれるだけあって追い込んでからの高めの真っ直ぐがかなり効いてた。
古林投手、日本での初勝利おめでとう！チームを勝たせてくれてありがとう！
キーワード解説
- 古林睿煬とは？：台湾出身のプロ野球選手で、日本ハムファイターズに所属。2023年に来日し、注目の若手投手として活躍している。
- 奪三振とは？：投手が打者を三振にすること。防御率や投手のパフォーマンスを評価する際に重要な指標の一つ。
- 最優秀防御率とは？：特定のシーズンにおいて最も低い防御率を記録した投手に与えられる賞。投手の能力を示す指標。
