その際、守護神の久保田智之投手がマウンドに上がりましたが、中日の攻撃に対し同点に追いつかれてしまいました
この試合には、重要な球審の判定も影響したと言われています
3対3の同点で迎えた一死満塁の場面で、阪神の岡田彰布監督はこの試合初めてマウンドに足を運び、バッテリーと内野陣を鼓舞しました
岡田監督は、「どんどん内角を攻めろ」という指示を出し、選手たちの士気を高めました
試合再開後、久保田投手は明らかに以前とは異なる投球を見せ始め、岡田監督の指示が効果を上げている様子がうかがえました
久保田投手は、緊張感からか以前のように力強くボールを投げることができず、ややフワフワしているように感じました
しかし、監督の激励を受けた久保田投手は見事に気持ちを切り替え、バッターには全球ストレートで空振り三振を奪い、次のバッターにも全球インハイへの直球で3球三振を成し遂げました
延長戦に突入し、阪神の中村豊選手がついに左翼席最前列に飛び込む決勝ソロを放つこととなります
このホームランは、中村豊選手にとっては3年ぶりのホームランであり、日本ハムから阪神に移籍後初のホームランでもありました
この重要な一打が阪神を勝利へと導き、2位の中日との差を「3」に広げる結果となりました
試合を振り返ると、6回以降にリードしている阪神に対して相手監督がため息混じりに選手交代を告げる姿も多く見受けられました
その理由は、阪神の「JFK」と呼ばれるジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之の3投手の迫力にありました
藤川投手のボールの速さが特に記憶に残っています
この試合は、阪神タイガースの勝利が互いの投手戦を中心に展開された非常に緊迫したものでした。岡田監督の指導により、選手たちが集中力を高め、久保田投手のピッチングが改善されたことが勝利につながったと言えます。また、中村豊選手の劇的な一発も印象的で、観客を大いに盛り上げました。
キーワード解説
- 守護神とは?:野球チームにおいて、主に試合の終盤に登板し相手チームの得点を防ぐ役割を担う投手のことを指します。
- インコースとは?:野球で、バッター側から見て、身体に近い部分のストライクゾーンのことです。
- 延長戦とは?:試合が同点の場合に、追加のイニングを設けて勝者を決定することを指します。
- 決勝ソロとは?:試合の勝敗を決定づけるホームランのことで、特に単独のホームランを指します。

